ピアノのレッスンを開始する年齢が早まっている傾向に合わせて、
低年齢の幼児のために書かれたテキストはたくさん出版されています。
それらのテキストを導入方法に絞って比較紹介します!
- 1. 鍵盤の名前だけ「プチ・わかーるピアノ」
- 2. 鍵盤の名前×リズム「ちいさなおんがくかい」
- 3. 鍵盤の名前×絵音符「おんぷのがっこう」
- 4. 鍵盤の名前×音符
- 4.1. 色音符「キッズ・ピアノ」
- 4.2. 大きな図と音符「ぴあのどりーむ 幼児版」
- 5. 歌・遊びで曲に親しみ鍵盤や音符につなげる
- 5.1. 歌って親しんだ曲を弾く「うたとピアノの絵本」
- 5.2. 遊びながら親しむ「ミッフィーのぴあの絵本」
- 5.3. CDで親しんだ曲を弾く「なかよしピアノ レパートリー」
- 6. 鍵盤の名前×指番号×音符の模様
- 6.1. CDで音楽に親しみ、指番号主導でまず鍵盤に親しむ「はじめてのピアノ・アドヴェンチャー」
- 6.2. 指番号とリズム譜、音符の上下で演奏を楽しむ「バスティン ピアノ パーティー」
鍵盤の名前だけ「プチ・わかーるピアノ」
先生が演奏するピアノに合わせて歌って踊る音楽遊びをしながら、ピアノの鍵盤と「どれみ」の名前を結びつけます。
五線譜や音符は出てきません。
鍵盤の図とイラスト、カタカナの「どれみ」、先生用の伴奏譜からなるテキストで、
まずは音楽を楽しみながらピアノの鍵盤に親しみます。
▼こちらの記事で詳しく紹介しています
鍵盤の名前×リズム「ちいさなおんがくかい」
「ちいさなおんがくかい」も鍵盤の名前を覚えることがメインです。
それに加えて、リズム譜でリズムも学びます。
五線譜は出てきませんが、四分音符・二分音符などは登場します。
覚えた鍵盤を、簡単なリズムで演奏し、先生との連弾で素敵な曲を弾きながら楽しみます。
▼こちらの記事で詳しく紹介しています
鍵盤の名前×絵音符「おんぷのがっこう」
鍵盤の場所を絵音符で覚えていくのが、「おんぷの学校」です。
1つずつの鍵盤を覚える際に、「ど」は「どんぐり」、「れ」は「レモン」といったように音符ではなくイラストのマークで覚えます。
それと同時に覚えた絵音符で少しずつ曲を弾いていきます。
絵音符は五線譜で書かれた楽譜のように、音の高低に合わせて上下します。
それによって、自然と音の高さと音符の上下に親しみます。
▼こちらの記事で詳しく紹介しています。
鍵盤の名前×音符
色音符「キッズ・ピアノ」
ピアノの真ん中の「ど」の音符から順番に覚えていきますが、はじめのうちは音符に色がついています。
「ど」は赤、「れ」は黄色、「み」は緑、という具合です。
色はあるとき急になるなるのではなく、色がついているものを弾いたり、色がない楽譜を弾いたり、
行きつ戻りつしながら、音符と楽譜に慣れていきます。
色音符を使って、確実に覚えながら1つずつ音を増やしていきます。
▼こちらの記事で詳しく紹介しています。
大きな図と音符「ぴあのどりーむ 幼児版」
はじめに鍵盤の名前を覚え、次にその音符を覚え、歌った曲を弾きます。
この流れは、多くのピアノ導入用のテキストで採用されている順番ですが、
幼児用に鍵盤図も音符も大きく、
音が少なく、
ゆっくり進むことが特徴です。
歌・遊びで曲に親しみ鍵盤や音符につなげる
歌って親しんだ曲を弾く「うたとピアノの絵本」
わらべうたのような親しみやすい2〜4小節でできた短い歌を歌って覚え、覚えた歌を弾きます。
よく知っている童謡などではありませんが、わかりやすく覚えやすい歌なので、レッスンの中でもすぐに覚えられます。
「絵本」というタイトルからもわかるように、大きなかわいらしいイラストと楽譜が中心で、音符の解説はありません。
▼こちらの記事で詳しく紹介しています。
遊びながら親しむ「ミッフィーのぴあの絵本」
先生の伴奏や、CD伴奏(効果音)と一緒にピアノを鳴らして遊ぶことから始めます。
1〜2小節の短いフレーズで様々なおとあそびを経験して、ピアノと楽譜に親しんでいきます。
音符を覚える部分はこのテキストには含まれていませんが、
遊びながら鳴らす音が五線譜で書かれています。
楽しみながら楽譜の型と演奏している音を結びつけていきます。
▼こちらの記事で詳しく紹介しています。
CDで親しんだ曲を弾く「なかよしピアノ レパートリー」
まず先に、別売りCDで曲に親しみます。
その曲を先生の伴奏とともに演奏します。
曲は歌がついているものと、そう出ないものがあります。
レパートリーに音符を覚えるところはなく、音符や鍵盤の場所は併用のワークで覚えます。
▼こちらの記事で詳しく紹介しています。
鍵盤の名前×指番号×音符の模様
CDで音楽に親しみ、指番号主導でまず鍵盤に親しむ「はじめてのピアノ・アドヴェンチャー」
はじめに黒鍵の位置関係を覚えます。
黒鍵だけの曲を指番号の数字を見て数曲弾き、鍵盤に親しみます。
そのあとに「どれみ」などの白鍵の名前を覚え、覚えた鍵盤を弾いていきます。
曲は先生の伴奏や、付属のCD、アプリ伴奏に合わせて楽しみます。
指番号に加え、四分音符のリズムを覚え、四分音符が上下する動きに自然に親しみながら、
基本的には指番号を見ながら演奏します。
▼こちらの記事で詳しく紹介しています。
指番号とリズム譜、音符の上下で演奏を楽しむ「バスティン ピアノ パーティー」
まず黒鍵の位置関係を覚え、その後に白鍵の「どれみ」などの名前を覚えていきます。
覚えた鍵盤を指番号で弾きます。
その後、八分音符、四分音符、二分音符、付点二分音符のリズムを学び、
上下するリズム譜と、指番号、はじめに手を置くポジションを確認して、ピアノを弾きます。
以上、幼児用に書かれたピアノテキストの導入方法を比較してみました!
楽しいピアノライフを!
執筆者
ピアノ講師・ピアノ演奏家のピアノレッスンズ。
自宅教室で指導の傍ら演奏活動を行う。
「自分で奏る喜びをたくさんの人に」をテーマにwebサイト「ピアノ・レッスンズ」を運営。
中高教員免許(音楽)取得。
チャイルドカウンセラー取得。