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「幼児のための はじめてのピアノテキスト」と副題がついています。

可愛らしいイラストの表紙で目を引きます。

今回はこちらのテキストを紐解いて、ポイントを紹介します!

プチ・わかーるピアノ

「プチ・わかーるピアノ」レベルA・B

こちらは「わかーるピアノ」シリーズのもっとも小さい子向けのテキストです。

「わかーるピアノ」シリーズ、とても親しみのわくネーミングです。

著者は田村智子さんです。

田村智子さんのホームページに「わかーるピアノ」の詳しいことも載っています。

著者、田村智子さん

ホームページによると、

  • アメリカにてピアノ指導法を学ぶ
  • 岩瀬洋子氏と共にMusic Key Piano Schoolを設立
    テキストの執筆など著書は100点以上
  • ピアノレッスンの傍ら、全国でピアノ講座を展開
  • 保育の分野で、0~6才の園児や教師を指導

以前取り上げた「アルフレッド・ピアノ・シリーズ」の翻訳をされています。

導入教本紹介「アルフレッド・ピアノ・ライブラリー Alfred's Basic Piano Library」【子ども向け編#7】

この記事はアフィリエイト広告を利用しています。アメリカで1971年に出版された「アルフレッド・ピアノ・ライブラリー」。 日本語訳は1992年に出版されています。 アルフ…

レベルA

1冊目のレベルAは2つの項目からなっています。

  • おんがく遊び
  • ピアノへの導入

「おんがく遊び」では、以下のことを遊びながら覚えて行きます。

  • 主要三和音の聞き分け
  • 音の高低の聞き分け
  • 音の上行、下行
  • 指番号
  • 右手、左手

ピアノへの導入では先生の伴奏にのせて、自由な演奏をしながら「ドレミファソラシ」の鍵盤の場所と名前を覚えます。

レベルB

レベルBもおんがく遊びを通して学んで行きます。

以下のことを歌って、踊って、「おうた」で覚えます。

  • レベルAの復習
  • ト音記号とヘ音記号の音と楽譜
  • 音符の長さ
  • フォルテとピアノ
  • スタッカートとスラー

ポイント1:対象は入園前の幼児(2歳)から!

著者の田村智子さんが、保育園で実際に子どもたちとレッスンをしてきた内容をもとに作られているとのことで、

子どもの視点や気持ちをよく理解した作りになっています。

どのページもイラストもカラフルで可愛らしく、

鍵盤図も大きくてわかりやすいです。

歌詞の内容や活動も、子どもの生活に身近で、興味を持ちそうなものばかりです。

ポイント2:動画サポートが充実

「わかーるピアノ」シリーズは動画サポートが充実しています。

テキストのQRコードを読み込むと、出版社のページでそれぞれの曲を実践している動画を見ることができます。

動画サポートサイト

また、田村智子さんの「わかーるピアノ」のサイトでは、実際のレッスンの様子の動画も見ることができます。

「わかーるピアノ」レッスン動画

小さな子どもさん向けのテキストは、自由な部分が多い分、実践してみないとわからないというところが大きいですが、

動画を見ることによって、イメージができます。

レッスンだけではなく、ピアノを弾くことができるご家族の方がご自宅でお子さんとピアノ遊びをする時にも使うことができそうです。

ポイント3:子どもの自由な発想を大切に

テキストの「本書について」という項目で次のように書かれています。

従来の多くのテキストでは、弾く音域やリズムは決められていますが、「プチ・わかーるピアノ」では、子どもの自由な発想を大切にしています。「このとおりに弾いて」という一方通行のレッスンではなく、生徒が「こんな風に弾きたい!」と自分で考えられるように工夫しました。
幼児期から、表現する力を育みましょう。

「プチ・わかーるピアノレベルA」p.4 全音出版

特に、レベルA後半の鍵盤の場所を覚えるところでは、

使う鍵盤(一曲に一つの音。高さ、長さは自由)だけ決まっていて、あとは先生の伴奏にのせて、自由に演奏します。

イラストやタイトルから自らイメージを膨らませて、演奏する体験は、決められたものをその通りに演奏する時には得られないものがあります。

こんな人におすすめ

  • 遊びながらピアノに親しんでもらいたいと考えるピアノの先生やご家族の方

この教本に足りないところ

  • レベルBで音符が登場すると、急に音符が増える印象があります。レッスン動画を参考に、丁寧に楽譜を紐解いて読んでいくことが必要です。

教本概要

  • 「プチ・わかーるピアノ」レベルA・B
  • 全音出版社
  • 2015年出版
  • 著者:田村智子
  • レベル:導入
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自由な発想を大切に「プチ・わかーるピアノ」の魅力【子ども導入教本#20】” に対して1件のコメントがあります。

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