ピアノは習い事の中でも自宅で練習しなければいけないという家庭での負担が大きい習い事です。
自宅のピアノ練習が、ご家庭での負担ではなく少しでも楽しみに変えられるように、ピアノ練習の工夫をお伝えしています。
今回は、2種類のピアノ練習カードをご紹介します!
幼児〜小学校中学年ぐらいまでを想定していますが、高学年以降や独学の大人の方にも役に立つ思いますのでぜひ参考にしてみてください。
ピアノ・カードって何?
ピアノ・カードは2種類です。
ピアノ・カードの種類
- 練習の回数を書き込むもの
- 毎日の練習時間を記録するもの
この2種類のカードを使って、「時間」と「音楽」という見えないものを見える化して、モチベーションに繋げよう!というのが目的です。
ピアノ・カードの目的
練習した時間と回数を見える化してモチベーションに繋げる!
それぞれのカードは次のようなものです。
練習回数カード
テクニックや、発表会の曲など仕上げる曲に使います。
100マスや200マスの表に練習した日にちを書き込みます。
練習時間カード
カレンダーになっている表に、その日練習した時間を記入します。
その月の最後には、全部の練習時間を足した合計を記入します。
ピアノの練習にはストップウォッチやタイマーを使うことをおすすめしています。
次にカードの使い方を紹介します。
以前紹介した「ピアノ・カレンダー」に書き込んでもいいのですが、私の教室ではカードは毎回レッスンの時に持って来れるようにカードの形にしています。
レッスンに持っていく必要がない場合、カレンダーに書き込んでもいいと思います。
「ピアノ・カレンダー」についてはこちらで詳しく紹介していますのでご覧ください。
ピアノカードの使い方
2つのカードを画用紙に貼って、リングでまとめます。
ノートでもいいのですが、ノートのページを開く手間を省くためにカードの形にしています。
少しでもハードルを低くするためにノートよりもカードがおすすめです。
練習回数カードの使い方
何回も弾けば弾くほど望ましい状況の時に使います。
例えば、ハノンやバーナムのテクニック教本など、弾けたらおしまいではなく繰り返し練習することが大切です。
「1日に10回弾く」など目標を立てて、日にちを書き込んでいきます。
発表会前や、曲を仕上げるときにも使います。
特に本番に向けて練習しているときは、目に見えて「こんなに練習したんだ!」とわかると自信に繋がります。
1枚埋まったらパーティを!
このカードが全て埋まったら、その喜びをお子さんと一緒に共有しましょう!
ご褒美という形よりも、頑張れたことを一緒に喜ぶ形にすることをおすすめします。
美味しいものを食べる、好きなDVDを一緒に見るなど、楽しいことを一緒に共有できたら次へのモチベーションに繋がります。
ピアノの練習はお家の方との関係が良好であることがとても大切です。
お子さんとのコミュニケーションを深める何か楽しいことを「お疲れ様パーティ」として行いましょう!
練習時間カードの使い方
ピアノの横にタイマーを置いてその日の練習時間をはかることを習慣にします。
カレンダーのその日の欄に、練習した時間を「◯分」という形で書き込みます。
タイマーの使い方はこちらで紹介していますのでご覧ください。
ピアノカードのメリット
最大のメリットは目に見えない努力が、見えるようになることでやる気と自信につながることです。
練習した時間は目に見えません。
積み重ねが大切なピアノは、手応えをすぐに感じられることの方が少ないのです。
そんなピアノの練習では、時間は溶けてなくなってしまったような感覚になってしまいます。
せっかく頑張って練習しているのに、なかなか目に見える形にならないのでもどかしく、モチベーションを保つのが難しいのは当然です。
その練習を時間を記入して目に見えることで、これだけやったんだと感じられることにつながります。
例えば1日10分の練習だったとしても、30日で300分になります。
合計時間で300分と目にすると達成感を感じられますよね。
以上、ピアノ練習カードの使い方をご紹介しました。
自宅練習の工夫を他にも紹介していますので、あわせてご覧ください。
楽しいピアノライフを!
執筆者
ピアノ講師・ピアノ演奏家のピアノレッスンズ。
自宅教室で指導の傍ら演奏活動を行う。
「自分で奏る喜びをたくさんの人に」をテーマにwebサイト「ピアノ・レッスンズ」を運営。
中高教員免許(音楽)取得。
チャイルドカウンセラー取得。
“子どものピアノ練習には「ピアノ・カード」で時間を見える化しよう!” に対して1件のコメントがあります。
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