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ピアノを習い始めると、多くの親が自宅での練習に悩まされてしまいます。

練習しないことにイライラ・・・。

ピアノに向かったと思ったらダラダラと過ごしていてイライラ・・・。

せっかく習い始めたピアノが親子喧嘩のもととなってしまっては悲しいですよね。

そんなご家庭の悩みのヒントとして、タイマーを使った練習法をご紹介します。

タイマーを使ったピアノ練習法

用意するもの

  • ピアノ
  • 楽譜
  • タイマー

これで全てです。

必要に応じてノートやメモ帳、鉛筆を用意します。

タイマーはスマホやタブレットのアプリでもいいですが、スマホが手元にあると集中力が途切れる元になってしまうので、独立型のタイマーがオススメです。

100均のものでも十分ですが、学習用のタイマーも販売されています。

こちらのタイマーは音を消すことができ、ボタンの光で教えてくれるのでピアノの練習には重宝しています。

ボタンが大きいので、クイズ番組や某番組のミッションみたい!と生徒の小学生は気に入ってくれています。

タイマー練習法のやり方

やり方はとても簡単です。

  • 楽譜を開く。
  • タイマーを5分にセットする。(3〜10分に設定)
  • タイマーが鳴るまで集中して練習する。
  • タイマーが鳴ったら、その練習はおしまい。❶に戻る。

5分をを一つのセットとしてこれを繰り返し、練習に取り組みます。

適正な時間

設定時間は、それぞれお子さんの状況に合わせて決めます。

3分

後藤武士著『3分間キッチンタイマー勉強法』によると、

最初の3分間は、自己ベストの集中力、記憶力を発揮できる黄金時間。「やってみようという気持ちになる時間」「反復は苦にならない時間」でもあります。

『3分間キッチンタイマー勉強法』

「3分」と聞くと、あっという間にすぎてしまうという印象があり高い集中力が期待できます。

苦手なフレーズを繰り返し練習するときなどに「3分間で弾けるようにしよう!」と目標を決めて取り組むと効果的です。

また、小さなお子さまや短い曲を練習しているときなどは3分が適切です。

5分

小学生低学年で、8小節〜16小節ぐらいの曲を練習している場合は5分がちょうどいいでしょう。

3分ほどあっという間ではありませんが、集中力を維持したまま取り組むことができます。

10分

先ほど後紹介した『3分間キッチンタイマー勉強法』では3〜10分の範囲で設定するようにすすめています。

10分より長い場合は集中力が落ちやすいとのことです。

ゆったりとした曲や長い曲、ブルクミュラーなど中級程度の曲を練習している場合は10分程度の時間がちょうどいいでしょう。

25分(ポモドーロ・テクニック)

大人を対象とした仕事の効率化を提案した「ポモドーロ・テクニック」では「25分作業+5分休憩」を一つのセットとしています。

こちらは、高校生以上の上級者や限られた時間で多くの曲をこなさなければいけない時や高い集中力で練習をしたい場合に取り入れるといいでしょう。

小さなお子さまの場合25分は「長い」という印象があり、集中につながりづらくなります。

小学生低学年の例

導入教本を進めている低学年のお子様の場合の例をご紹介しいます。

  • テクニック・・・5分
  • 教本(片手練習)・・・5分
  • 教本(両手練習)・・・5分
  • 曲1(苦手な箇所の繰り返し練習)・・・5分
  • 曲1(通し練習)・・・5分
  • 曲2(譜読み)・・・5分

これで30分です。

ポイント1:ノートをつける

練習のスケジュールを書きこむノートがあるとさらに便利です。

小さなお子さまの場合はおうちの方がスケジュールを書いてあげると、今日やることが「見える化」できます。

一つずつこなしていくことで、スタンプラリーのような充実感も感じられます。

おうちの方がスケジュールを立てることを繰り返していくことで、

高学年になると自分で練習の予定を立てられるようになるります。

その日の練習の出来や感想を一言でもメモをそえられると記録として見返すこともできて、達成感や充実感につながります。

ポイント2:場合によって延長する

5分間というのは、練習している状況によって感じ方が変わります。

新しい部分を譜読みしている場合などは「もう5分たってしまった」と思うほどあっという間に感じられます。

短く感じるというのは集中できている証拠です。

状況に応じて、プラス5分を繰り返していきましょう。

ポイント3:気が乗らない時はまずは5分だけやってみる

練習がとても億劫に感じている場合や、疲れていたり気が乗らない日は、30分のスケジュールを見ると逆にやる気をなくしてしまうこともあります。

そんな場合は、まずは5分だけやってみようと声をかけてみてください。

テクニックや1曲だけに絞って5分集中して練習します。

5分弾いて集中したらやる気が湧いてくる場合もあります。

そんな時は5分延長します。

または、5分でいっぱいいっぱいという時はそこで終了です。

5分でもピアノに向かえたことを「がんばったね、おつかれさま」とねぎらって声をかけてあげましょう。

練習がいやになっている時は、「イヤイヤやらされた」と感じることよりも、「がんばれた、できた」というポジティブな気持ちを焦らず少しずつ積み上げていくことが大切です。

ポイント3:楽譜をすぐに開けるようにしておく

「次に何をやるんだっけ?」と迷う時間があると、集中が途切れてしまいます

5分間の集中をしてやる気が高まっている状態をキープしたまま次の課題をこなすためにも、

今練習している曲がすぐ開けるようにしておきましょう。

クリップを挟んでだり、ふせんをつけておくことがおすすめです。

タイマーを使った練習のメリット

「30分練習する」と言われるとゴールが見えず漠然としていて、ダラダラと過ごしてしまいます。

ところが5分に区切られていると、目の前にゴールが見えて集中力がぐっと高まります。

30分はおっくうだけど、5分ならやってみようと思えます。

ダラダラと過ごす30分よりも、5分x6回の方が高い集中力をキープしたまま濃い練習時間を過ごすことができます。

タイマーを使った練習法のデメリット

ピアノを気持ちよく弾いている時にアラームが鳴ると、音楽が中断されて没頭していた状況から醒めてしまいます。

曲に没頭して練習ができている場合は、アラームがなることが逆に集中力が途切れてしまいます。

練習の段階をうまく見極めて使う必要があります。

ピアノとタイマー

時間芸術であるピアノをタイマー片手にやることに抵抗がある方も中にはいらっしゃると思います。

分刻みにスケジュールを立てて練習することと、音楽を楽しむこととは相反するように思えることもあります。

本来ならば、タイマーを使わずともピアノに向かいたいと思えるのが理想ではありますが、

「弾けるようになれば何度でも弾きたいけれど、弾けるようになるまでの練習が億劫!」

というのはピアノを弾く方なら経験があると思います。

弾けるようになるまでの練習手段の一つとして取り入れられることをオススメします。

実際にポモドーロ・テクニックを使って日々練習しているプロのピアニストもいらっしゃいます。

一つの方法に固執せず、お子様の様子をよく見て状況に応じてタイマーを使われるといいと思います。


楽しいピアノライフを!

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