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ピアノの練習に集中したいのに、あれこれ気になってなかなか集中できないという人も少なくないのではないでしょうか?日常のことをこなしながら、限られた時間の中でピアノの練習に取り組んでいる大人の方なら頭の切り替えがスムーズにいかないのは当然だと思います。

私は小さい頃から注意力が散漫なタイプで、ピアノに向かってすぐに集中できるときと、なかなかピアノモードに切り替わらない時がありました。

最近はスマホが手元にあってますます集中するのが難しいと感じています。

そんな私がピアノを集中して練習するときに必ずピアノの部屋に持っていく9つのものをご紹介します。

ポイントは、練習内容を見える化することと、席を立たないための準備です!

集中力が続かないと感じている方はぜひお試しください。

準備:スマホは別の部屋へ

今やメトロノームも、録音も、全てスマホのアプリでできるので、手元にあれば便利であること間違いないのですが、

通知が鳴ったり、気になったことを調べてしまったり、集中力を妨げる原因になってしまいます。

ピアノに集中したいと思った時はスマホは別部屋へ置いて、刺激をシャットダウンします。

必須グッズ1:メモ帳

メモ帳は、2つの用途で使います。

  • 思いついたことをなんでも文字にすることで一区切りをつけるため
  • 練習内容を目に見えやすく具体化するため

私は、練習内容を見開きの左ページに、思いついたことを右ページにメモしています。

①頭に思い浮かんだことはなんでもメモする

刺激をいくらシャットダウンしても、集中力が途切れて注意散漫になってしまう時は、思いついたことはなんでも書き出してメモすることで区切りをつけます。

例えば、ピアノを弾いている最中に夕飯のレシピが気になったり、トイレットペーパーの在庫が切れそうだったな、と思いついたり…。スマホが手元にあると、すぐに検索してしまうことを、メモしてその場は終わらせます。

その他ピアノのことでも思いついたらなんでもメモをします。

「左手が難しい」とか、「あのピアニストの演奏をもう一度参考にしたい」など。

なんでも頭に思い浮かんだことは文字にしていったん区切りをつけて、元の作業に戻ります。

私はこの対策をすることで、かなり脱線することが減りました。ピアノを弾き始めた瞬間から集中できるときもあれば、なかなか入り込めないときもあります。ピアノモードに頭が切り替わらずにあれこれ別のことを思い出してしまう時でも、脱線を繰り返しながらでももとに戻ることで徐々にピアノモードに頭が切り替わっていきます。

②練習内容は数字や言葉にして具体的に記録する

まずその日の日付と練習開始の時間をメモします。

その他にはなんでも数字や言葉にできることは書き込みます。

  • メトロノームの速さ
  • 曲を弾いた回数
  • 集中して部分練習したテンポと回数
  • 感じたこと
  • 次への課題

目に見えないことを具体的にすることで目標や目的が定まり集中することにつながります。

またこれらのメモをもとに次回の目標を立てることもでき、継続的で漠然としていない整理された練習をすることができます。

漠然としていて、モヤモヤと煩雑な状態だと、注意が散漫になりやすいので、内容を具体的に整理するためにメモ帳を使います。

必須グッズ2:4色フリクション

メモを取るのも付箋に書くのも消すことができて細かい字も書くことができる0.38のフリクションを使います。

楽譜に直接書き込む時はなるべく鉛筆を使いますが、コピー譜にはフリクションで書き込みます。

必須グッズ3:2Bの鉛筆と消しゴム

楽譜に書き込みたい時は鉛筆を使います。

消す時に後に残らないようになるべく柔らかい2B以上のものを使っています。

鉛筆を使う時は消しゴムもセットで用意します。

当たり前のようですが、消しゴム忘れた・・・と席を立つと別のことを始めてしまうので、必ず手元においておきます。

必須グッズ4:メトロノーム

これは効率的に練習しようと思った時には必須です。

スマホアプリではなく、メトロノーム単体を使います。

必須グッズ5:タイマー

時間を区切ることは集中することに役に立ちます。

「この曲のこの部分を3分繰り返して練習しよう」とか、「今日のピアノ練習は30 分」と決めるなど、時間を区切るときにタイマーを使います。

複数練習したい曲がある場合は、練習可能時間を曲数で割って、タイマーを使って時間管理します。

時間を区切るとダラダラと流れてしまう時間に区切りを作ることができるので必須です。

こちらのドリテックのデジタルタイマーはアラーム音だけではなく、光で教えてくれるのでアラーム音で邪魔されることなく使うことができるのでオススメです。

必須グッズ5:カウンター

カチカチと押して数を数える器械です。

うまく弾けない部分を繰り返し練習しようと思った時などに回数を数えて練習します。

ただ漠然と繰り返していると先が見えなくなってしまうので、具体的に見えるようにします。

「うまく弾けた回数が10回になったらテンポをあげよう」とか、「本番で絶対にミスしたくないから、今日はここを50回弾く!」など、わかりやすい数字を決めることによって集中することに繋がります。

ダイソーなど100均でも手に入ります。

必須グッズ6:タンブラー

ちょっと喉が渇いた・・・と席を立つことのないように、気分転換のためにも飲み物を手元に用意しておきます。

必須グッズ7:付箋

楽譜に直接書き込みづらいことは付箋をペタペタ貼って行きます。

必須グッズ8:時計

スマホが他の部屋にあるので、時間を見るために。

こちらも当たり前のようですが、時間が気になって席を立ったらそこから違うことを始めてしまう・・・なんてことをなくすために近くにおいておきます。

必須グッズ9:五線譜

ふと何かをメモしたくなった時に、五線譜の方が便利なときがあるので、私は手元に置くようにしています。

曲の和声進行や構成をメモする時に五線譜の方が見やすい場合があるので、念のために用意します。

とにかく席を立たなくていいように準備をします。

情報をシャットダウンして、やっていることを見えるようにする

不必要な情報が入ってこないように環境を整えることと、モヤモヤと漠然としている練習内容をできる限り目に見えるようにすることで、徐々に頭をピアノに集中する方へ導いていきます。

最近集中しづらい、とお考えの方はぜひお試しください。

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執筆者

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Kinako

ピアノ講師・ピアノ演奏家のピアノレッスンズ。
自宅教室で指導の傍ら演奏活動を行う。
「自分で奏る喜びをたくさんの人に」をテーマにwebサイト「ピアノ・レッスンズ」を運営。

中高教員免許(音楽)取得。
チャイルドカウンセラー取得。

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