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ピアノを始めたばかりの方で「たくさん練習しているのに、いつもどこかで音を間違えてしまう」という悩みを持っている方は少なくないのではないでしょうか?

「音を間違えてしまう」というミスはピアノを弾いていると良くあることです。

そしてこれには様々な原因がありますが、その1つは「音感」です。

今回はこの音ミスについて解説し、対処法をお伝えします。

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音感とは?

音感とは音に対する感覚のことです。

音感と聞く、絶対音感など難しいことを思い浮かべる方がいるかもしれませんが、特別なことではありません。

食感、触感、体感と同じように感じることの1つです。

「音を聴いた感じ」を音感と言います。

そしてこの音感にはかなり個人差があります。

その感覚を少しずつ鋭くすることを音感教育と言いますが、自分でも意識することで徐々に伸ばすことができます。

誰でも必ず上達します。

音を聞くといっても音にも高さ、強さ、速さ、音色、などいろいろな側面がありますが、ここでは特に「高さ」が重要です。

音感と演奏の関係は?

小さなお子様でもピアノのテキストをスラスラと弾けるようになる子は比較的この音の高さに対する音感が鋭いと言えます。

しかし、音の高さを感じる音感の良し悪しは演奏の良し悪しとは直接関係がないと私は考えています。

確かにテキストはスムーズに進み、たくさんの曲をつまづかずに弾くことができます。

そうすると本人も楽しくなり、よりピアノに向かう時間が増えるので良い循環が生まれます。

しかし、そのことといい音楽を奏でることができるかどうかということとは全く関係がありません。

テキストの進み方がゆっくりであったとしても、じっくり曲と音楽に向き合うことで心のこもったいい演奏は当然可能です。

音感と音ミスの関係は?

それではなぜ音感と音を間違えることが関係あるのでしょうか。

初級の方が音を間違えて弾いてしまう原因として考えられるのは、

沈めた鍵盤がどんな音が鳴るのかイメージができていない」ということだと思います。。

ピアノを弾くときに「瞬時にこれから弾く音を頭の中でイメージして鳴らしている」というのが理想的な状態です。

他人の頭の中は覗けないので人がどうやって演奏しているのか目に見えることはありませんが、多くの人がこのようにピアノを弾いています。

この「頭の中で弾く音をイメージする」ということに音感が役割を果たします。

さらにピアノの場合、頭の中でイメージした音が「鍵盤のどの場所なのか、指のどのような動きなのか」に繋がる必要があります。

つまりイメージした音が「高いのか低いのか、どれくらい離れているのか」をほぼ無意識にイメージする必要があります。

難しいことのようですが、シンプルに考えるとピアノを弾く人だったら精度はともかく誰でもやっています。

例えば「ドレ」という2つの音があります。

「ド」よりも2つめの「レ」の音の方が高いので、指は右側の方を動かします。

このとき、頭の中に「ドレ」という音のイメージがあります。

そして今は説明する都合上「ドレ」という音の名前で伝えいていますが、大体はただ音としてのイメージがあります。

この2つの音がぼんやりしたイメージのままだと、「これくらいかな」と3つ離れた音を弾いてしまったり、逆に下がってしまったりします。

これが「音ミス」の正体です。

特に、初級の方は手を見て弾かないと不安という方が多くいます。

手を見ると当然楽譜が見れません。

楽譜を見ないで弾くとき頼りになるのは自分の中のイメージにある音です。

怖がらずに手を見ないで楽譜を見て弾きましょう!と手を隠してみると案外間違えずに弾けるというのはこのことが関係しています。

曲が難しくなればなるほど、必要とされる「音感」は複雑になっています。

初級の方で音ミスを頻繁にしてしまう場合、この「音感」が今弾いている曲に追いついていない場合が多く考えられます。

音感はどうやって鍛える?

ではその音感はどのように鋭くなっていくのでしょうか?

答えは何よりもまず歌うことです。

歌って、自分の出した声を自分の耳でよく聞きます。

ピアノで鳴らした音と同じように自分の声の高さを操ることが音感を育む近道です。

「音痴だからな〜」と諦める必要はありません。

いわゆる「音痴」と言われる状況にも様々な原因がありますが、必ず少しずつ改善します。

独学でピアノをやっている方ならば、誰に聞かせるわけではないので恥ずかしがる必要はありません。

たくさん歌ってください!

課題の曲をピアノで鳴らしながら、鳴っている音を声に出してください。

発音は「ドレミ」でできれば一番いいですが、それが難しい場合は「ア〜」や「ラ〜」など出しやすい声でいいです。

両手の曲ならば、片手ずつ練習しているときに片手ずつ歌います。

いつもよりも、よくピアノの音を聴いいて、もっとピアノの音と同じ音を出そうと意識して声を出してください。

一度にいくつかの音を鳴らしている場合(和音)は、まずは一番上の音を歌います。

そして次に低い音を歌います。

この低い音はとても歌いづらいと感じると思いますが、ここ注意深く聞き歌えるようになると、自分で弾いたときにより音が聞こえてくると思います。

これは少し音感が前進したということです。

この積み重ねによって音感は少しずつ必ず良くなります。

音感が鋭くなると音ミスは次第に減っていきます。

音感を鍛えるおすすめのテキスト

ご自身が弾く曲を歌うことが最もいい練習になりますが、さらに上を目指したい方は音感訓練用のテキストを使うことをお勧めします。

音感が良くなると、ミスが減り、耳コピもできるよになり、普段弾いている曲が違って聞こえるようになり・・・

音楽をする上で良いことしかありません。

レベルアップをしたい方にはこちらの「イヤートレーニング」がお勧めです。

こちらの記事でポイントを紹介してますので、参考にしてください。

楽しいピアノライフを!

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執筆者

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Kinako

ピアノ講師・ピアノ演奏家のピアノレッスンズ。
自宅教室で指導の傍ら演奏活動を行う。
「自分で奏る喜びをたくさんの人に」をテーマにwebサイト「ピアノ・レッスンズ」を運営。

中高教員免許(音楽)取得。
チャイルドカウンセラー取得。

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