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ピアノをはじめておんぷの仕組みがわかったけれど、いざ演奏しようと思うと音符がスラスラ読めずつまずいてしまうという方は、音符のドリルで覚えるという方法もあります。

おんぷを覚えるにも方法が色々とあります。

導入のテキストがたくさん出版されていますが、それぞれ違う角度から音符を習得しています。

色々な角度からの音符の覚え方に対応した「WAKU WAKU おんぷ読みドリル」。

今回はこちらを紐解いていき、私が考えるポイントを紹介いたします!

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「1日1枚ハギトリ式 広い範囲の音がパッと読める!! WAKU WAKU おんぷ読みドリル」上下

巻末のプロフィールによると著者の汐巻公子さんは、西日本を中心にピアノ指導法講座を1000回以上行っている音楽指導者であるとのことです。

音楽ドリルを多数出版されています。

その中で、おんぷを読むことに特化しているのがこのドリルです。

テキストの特徴

巻頭にある著者の言葉を見てみましょう。

「WAKU WAKU おんぷ読みドリル」は、初期から中期までのレベルで譜読みにストレスを感じている生徒のために譜読みの基礎をきちんと学べるように考えられたテキストです。

汐巻公子(2007年)「WAKU WAKU おんぷ読みドリル」株式会社ヤマハミュージックメディア

つまり対象をまとめると

対象となる人

  • ピアノなど何かの楽器をはじめて間もない人
  • 譜読みがストレスになる人

ということです。

楽器をはじめてしばらくは覚えることがたくさんあります。

ピアノは鍵盤を沈めればすぐに音は鳴りますが、音をしっかりと鳴らすまでに時間がかかる楽器もあります。

ピアノは音は鳴りますが、両手を一緒に動かすことや、指の形・手の形など、レッスン時間に学ばなければいけないことがたくさんあります。

そんな中で、音符を読むことを学ぶということは後回しになってしまうことがあります。

そんな方たちのために、譜読みの基礎をしっかり学べるようにと作られたものです。

続きを見てみましょう。

線と間の音の判別と目印の音(と音程)を学ぶことで広い範囲の音をすばやく読む力が育ちます。

鍵盤の広い範囲の音が演奏できるようになると音の響きをよく聴くようになり音楽的感性が一層育ちます。

このドリルは、ランドマークリーディング法のテキストはもちろん、ミドルC、全調メソッド、従来からのバイエル系メソッドの併用ドリルとして活用いただけます。

汐巻公子(2007年)「WAKU WAKU おんぷ読みドリル」株式会社ヤマハミュージックメディア

線と間とは、音符の種類です。

導入の楽譜によって、この名前は使われないものもあります。

バイエルや、大手音楽教室などのテキストでは、音符の識別に線・間という名前は使いません。

ですが線・間を学ぶことで、広い範囲を読みやすくなります。

そして、ピアノの導入テキストで併用できるのは、

併用できるテキスト

  • ランドマークリーディング法
  • ミドルC
  • 全調メソッド
  • 従来からのバイエル系メソッド

つまりほとんど全ての導入教材併用できます。

ということです。

ランドマークリーディングとは、目印となる音を覚える方法です。

わかりやすい「ド」のみではなくて、他の音も目印として覚えることで、譜読みをラクにしていきます。

教本としては、「アルフレッドピアノライブラリー」や「スオミ・ピアノスクール」など、海外のものに多く取り入れられています。

ミドルCとは、ピアノの真ん中にある「ド」の音のことで、

ここから少しずつ、音を上下に広げて覚えていく方法です。

「ぴあのどりーむ」「ピアノランド」「オルガンピアノ」などのテキストがミドルCからはじまります。

日本のテキストに多く見られます。

全調メソッドは、その名の通り、24調全ての調を弾くことを目指すメソッドです。

「ペースメソッド」や、「バスティン」など、アメリカ系の楽譜に多く見られます。

バイエル系メソッドは、ピアノの真ん中の「ド」より1つ高い「ド」からはじめるものです。

上巻の内容

上巻では、ト音記号とヘ音記号を別々に覚えていきます。

以下が大まかな内容です。

  1. 線と間を書く
  2. ト音記号
    • 「ソ」(ランドマークの音)の音を覚える
    • 線の音符を覚える
    • 間の音符を覚える
    • 線と間を合わせた音階を覚える
  3. ヘ音記号
    • 「ファ」(ランドマークの音)の音を覚える
    • 線の音符を覚える
    • 間の音符を覚える
    • 線と間を合わせた音階を覚える
  4. いろんな高さの「ド」(ランドマークの音)を覚える
  5. 大譜表でまとめ

全48枚(できたねシート1枚を含む)

下巻の内容

下巻では、大譜表を使って線と間の読み方を覚え、音程や和音につなげます。

  1. 大譜表の線と間
  2. 音程の読み方を覚える
    • 3度
    • 2度
  3. 加線の「ド」(ランドマークの音)を覚える
  4. 音程の読みの続き
    • 5度
    • 4度
  5. 重音の読み方を覚える
    • 3度
    • 5度
    • 4度
    • 2度
  6. 三和音
  7. カデンツァ
  8. 四和音

全48枚(できたねシート1枚を含む)

おすすめポイント1:いろんな角度から譜読みを学ぶことができる

1つずつ音符の名前を覚えて、少しずつ増やしていくというパターンのワークではありません。

音符を読むための方法をいろいろな角度から学ぶことができます。

まずは、線や間の音符を早口言葉や暗号のように覚えます。

「ミソシレファ」、「ファラドミ」という感じです。

また目印になる音も覚えます。

ト音記号はソの音の記号ですから、「ソ」。(ト音記号の「ト」とは「ソ」の音の日本語名。)

ヘ音記号では、「ファ」(へ音記号の「へ」とは「ファ」の音の日本語名。)

これだけでも、1つずつ覚えていく方法に比べて、音符を読む手がかりが増えます。

それに加えてさらに、音程(隣の音とどれくらい離れているか)を読む方法も習得します。

これらの3つの方法で取り組むことで、譜読みに強くなります。

おすすめポイント2:ただ書くだけではなく、楽しみながら!

音符を書いたり、カタカナで「ド」「レ」「ミ」など、音の名前をかくだけではなく、

可愛らしいイラストと共に、線つなぎや、迷路のようなゲームをしながら覚えていきます。

小さなお子さんでも飽きずに進めることができるように工夫がされています。

おすすめポイント3:ピアノだけではなく、全楽器対応!

下巻では大譜表(両手で演奏する楽譜)になることや、著者の言葉を見てもピアノを習っている方を対象としているように見えますが、全楽器に対応していると思います。

弦楽器や管楽器を演奏する譜読みに強くなりたいという方にもちょうどいいと思います。

このテキストに足りないところ

  • 音の範囲が広く、一回で全て覚えることができるとは限らないので、繰り返し使うこともお勧めします。その場合を想定して、はぎ取って書き込まずに、ノートなどにものに書いていくのもいいかもしれません。
  • 導入教材と並行して使うことは想定されていないようで、新しい音が出てきた時にこのドリルを使って覚えるというタイプのものではありません。

こんな人におすすめ!

  • ピアノをはじめたものの、音符を読むことが苦手で苦労している人
  • 弦楽器や管楽器をやっていて楽譜をスラスラ読めるようになりたい人
  • その他、楽譜を読めるようになりたい人

こんな教本と一緒に使うのがおすすめ!

どんな教本を使っていても、補助的に使用できます。

概要

  • 1日1枚ハギトリ式 広い範囲の音がパッと読める!! WAKU WAKU おんぷ読みドリル 上下巻
  • 2007年出版
  • 著者:汐巻公子
  • レベル:初級〜中級
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楽しいピアノライフを!

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