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今回はピアノの導入期に使うテキストの中で、書いて覚えるために作られたワークブックをご紹介します。

何かを覚える時に「書く」ということをすると、より記憶が確実になりますね。

ピアノをはじめたものの、なかなか音符が覚えられないという方や、

学校の勉強でも覚える必要があるとき、書いて覚えるタイプだった、という方は

ぜひ、ワークブックを取り入れてみてください。

とはいえ、ワークブックもたくさん出版されています。

今回は遠藤蓉子先生「おんぷ・にこにこ・ワーク」1〜5をご紹介します!

目次

「おんぷ・にこにこ・ワーク」1〜5

ポイント1:シンプルでわかりやすい

ポイント2:繰り返しがたくさんある

ポイント3:ソルフェージュのあそびが入っている

このワーク・ブックに足りたいところ

こんな人におすすめ!

こんな教本と一緒に使うことがおすすめ!

概要

「おんぷ・にこにこ・ワーク」1〜5

小さな子ども向けにたくさんのピアノのためのテキストを出版されている遠藤蓉子先生。

ワーク・ブックも数多く出版されています。

1巻の「はじめに」には以下のように著者の言葉が書かれています。

これまでに市販されているテキストは4、5才からを対象としたものが多いようですが、今では2、3才で音楽教室に入門される生徒さんは珍しくありません。

そこで小さな子供たちでもあ使えるテキストの必要を早急に感じて、本書を出版することになりました。

遠藤蓉子(1998年)「おんぷ・にこにこ・ワーク1」株式会社サーベル社

1998年に、ピアノを習う生徒さんの低年齢化に合わせて、工夫されたテキストということです。

では、小さな生徒さんに向けて、どのような工夫がされているのでしょうか。

引き続き「はじめに」を読んでみます。

本書(第1巻)は(中略)、最初に習うハ〜ト(注:ド〜ソ)の音と、1拍から4拍の音符にしぼって楽しく音符の練習するためのものです。小さい子供たちにとっては、それだけのことを覚えるのも大変なことです。また、子供達は覚えるのも早いのですが、忘れるもの早いので、とにかく反復して練習することで定着させてる必要があります。同じパターンの問題を繰り返すことによって子供たちは自然のうちに覚えてゆきます。

本書の大きな特徴である「音あてクイズ」は小さい時にピアノを始めるメリットを逃さないようにとの配慮です。

(中略)

一定の間隔で「音あてクイズ」と「リズムあそび」を挿入しています。子供たちはゲームが大好きです。

遠藤蓉子(1998年)「おんぷ・にこにこ・ワーク1」株式会社サーベル社

つまり、小さな生徒さんに向けて、

  • 反復して練習すること
  • ゲームを取り入れていること

というのが特徴のようです。

また、2巻の「はじめに」には次のように書かれています。

内容はとにかくシンプルで、先生方が生徒さんの五線ノートに書いておあげになる問題をそのままテキストにしたという感じのものです。(中略)

そして、とにかく、いつもにこにこ楽しい気持ちでいられるように、子供たちの好きなものをできるだけ多く取り入れました。子供たちはなぜか色鉛筆と風船が大好きです。本書では、字を書くのが得意でない子供たちのことを考慮しておんぷに色を塗る方式をとっていますが、それはカラフルでかわいいマーブル・チョコレートのイメージです。

遠藤蓉子(1998年)「おんぷ・にこにこ・ワーク2」株式会社サーベル社

つまり、子どもが楽しくできるように、

  • シンプルに!
  • 色鉛筆、風船、カラフルなマーブルチョコなど子どもが楽しめる好きなものを取り入れている

これらの著者の言葉を踏まえて、このワーク・ブックのポイントを3つ紹介します!

ポイント1:シンプルでわかりやすい

5線の楽譜がA4横のワークに2段、おんぷを書いたり、塗ったり、おんがくノートを使っているようにとてもシンプルです。

覚える内容は、2つに絞られています。

  • 音の高さ(ドレミ・・・)
  • 音の長さ(四分音符、二分音符など)

この2つを、おんぷを書いたり、色を塗ったり、しながら覚えていきます。

各巻で覚えるおんぷは巻末にある下の表を参考にしてください。

真ん中の「ど」の音から始めるテキストの多くが、このテキストと同じように、おんぷを増やしていきます。

多くの教本と並行させて使うことができます。

おんぷの長さを表す種類は手書きですがまとめるとこのようになりました。

少しずつ増やしていき、定着させていくという流れが見られます。

ポイント2:繰り返しがたくさんある

著者の言葉にもあるように、反復、繰り返しをしながら覚えていきます。

例えば、はじめに出てくる「ど」のおんぷを覚えるパターンを見て見ます。

  • 「ど」を書く
  • 他のおんぷの中から「ど」を見つける
  • 「ど」のおんぷを見て歌う
  • 「ど」のおんぷを見て聴く
  • 「ど」にいろを塗る

このように、覚えるパターンが5つあります。

1つずつおんぷを覚えていきます。
新しい音符が登場すると、まず、❶❷で覚えます。

次に、これまで覚えた音符と一緒に❸❹❺+「書く」で定着していきいます。

音符を書く、塗る、の課題は同じ範囲のものが何度も出てきます。

同じことを繰り返して「わかる!知ってる!」という気持ちを持ったままワークを進めることができます。

ポイント3:ソルフェージュのあそびが入っている

全巻を通して、2つのソルフェージュのあそびがあります

  • 音あてクイズ
  • リズムあそび

ただ書いて覚えるだけではなく、ピアノで実際に弾いたり、リズムを叩いたりしながら

実際に音を鳴らすことで、勉強らしさを減らして音楽的にワークをすることができます。

おとあてクイズ

音あてクイズは、かわいらしい動物のカードのように3つ並べられたものを見て、先生が弾いたものを当てます。

クイズの前にピアノと一緒に歌って見て、そのあとに音あてをします。

「歌う」「聴く」という大事なことをあそび感覚で行います。

3巻になると4小節のフレーズでクイズをしたり、

4巻になるとリズムも聴いたり、

5巻には、和音の音あてもあります

リズムあそび

書かれたリズムを打ったり、先生が打ったリズムを探したりして、リズムか書かれたカードを使って自由にあそびます。

▼1巻では四分音符と二分音符でできた単純なもの。

▼4巻になると、カードの数も増えて、リズムも複雑になります。

▼また、3巻から自分で音符を書いて、リズムを打つというワークも出てきます。

各巻で登場する「おとあてクイズ」「リズムあそび」は下の表のようになっています。

おとあてクイズリズムあそび
1巻9問3問
2巻7問5問
3巻9問4問
4巻7問5問
5巻10問5問

自分で独学で行う場合も、ピアノを鳴らしながら、

音と音符を繋げることができるので、有効です。

このワーク・ブックに足りたいところ

  • 音楽の用語の説明はない
  • 音の長さについては、新しい音符が出てきたときに説明がない
  • ピアノの先生が自由に使えるように細かい解説がない

こんな人におすすめ!

  • 音符をたくさん書いて覚えたい人
  • 書くだけではなく、弾いたり歌ったりといろんな角度から取り組みたい人

こんな教本と一緒に使うことがおすすめ!

音符が出てくる順番が合致するのは、次の教本です。

3巻と4巻は順番を交代するとちょうどいいもの

  • オルガンピアノ
  • ぴあのどりーむ
  • ピアノひけるよジュニア
  • トンプソンはじめてのピアノ教本

2巻までが対応しているもの

  • うたとピアノの絵本(2巻まで対応)

概要

  • おんぷ・にこにこ・ワーク1〜5
  • 1998年出版
  • 著者:遠藤蓉子
  • レベル:導入レベル
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楽しいピアノライフを!