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これからピアノを始めようと思っている方に、大人のために書かれた主なピアノの教本をご紹介します。

大人のために書かれたピアノの教本はたくさんあります。
楽譜屋さんに行けば「大人のピアノコーナー」が設けられているほど。
まず自分でやってみようと思い楽譜屋さんに来たものの、何が自分にぴったりなのか、どれがいいのか、わからない。。。

そんな方も少なくないと思います。

それぞれの特徴をご紹介します。

今回は金野節子著「ほんとにはじめてのピアノ教本」を紐解いて行きます。

教本選びの参考になれば嬉しいです。

「これでだれでもピアニスト ほんとにはじめての ピアノ教本」金野節子著

まえがきによると「音楽を教えはじめて30数年」という金野先生が「夢と根気のある方」へ向けた「ほんとうに、ほんとうに、やさしいピアノの本」とのこと。

2013年に出版されています。

シリーズの曲集が2冊出版されていますが、併用しなければならないものではありません。

そのためこの1冊で完結する、とてもシンプルな教本です。

ポイントを3つご紹介します。

ポイント1.簡潔でシンプルでいて丁寧な内容。バランスが◎

大人の方向けに書かれた教本で多いのが、理論は抜きにして、まず弾いてみよう!というもの。
何事もそうですが、はじめはよくてもだんだん無理が生じてくるということ。

その点、この教本は理論に触れます。
ですが小難しくならないように、最低限にとどめています。
その内容がとてもバランスがいいです。

コードや音程などは登場しません
短音階も3種類あるうちの1種類のみ。

まず弾いてみたい、という方にはとてもバランスがいいと思います。

コードは登場しませんが、「左手の練習」と題して、伴奏形をいくつか紹介しています。

また、はじめに、15ページに渡って楽譜についての決まりごとが、ここから理解しようとするとなかなか難しいかもしれません。

このページはざっと眺めて、こんな感じなんだな、という程度にして、実際に弾き始める「◆右手の練習」から練習をはじめるといいと思います。

そしてわからないことが出てきたら、はじめの方のページに戻る、というやり方をおすすめします。

ポイント2.先生のお人柄が滲み出るお言葉が魅力的。。。

教本を読み進めていくうちに、なんだか、自分が子どもの頃に習った先生を思い出し、懐かしさを覚えました。。。

解説の言葉に金野先生のお人柄がにじみ出ています。
お会いしたことはありませんが、きっと、生徒さんに慕われているのだろうなぁ、と想像してしまう、暖かな魅力的な言葉たち。

例えば、「長音階は一人っ子なのに、短音階は三人兄弟」!笑

二分音符は「ピーマン」と数える。笑

堅苦しい、言葉少ない教本とは違った、レッスンの温かみを感じる教本です。

ポイント3.日本人に馴染みのある曲ばかり

海外の教本は、「なじみのある旋律」とうたっていても日本人には「?」という曲が並んでいることも少なくありません。

ですが日本の著者による選曲なので、どの曲も童謡、わらべうたなども、聞いたことのあるなじみのある旋律です。

知っている曲で練習できる、というのはとてもモチベーションが上がりますね。

この教本に足りないところ

・音程、コード、ピアノの構造、音色、など細かいことは書かれていない。

・指を広げる、ポジションを移動するなどテクニック的に難易度が高いことが早めに登場する。

・リズム練習が出てくるが複雑なリズムになると紙面上では難しい。

・両手になってから急に演奏の難易度がグッと上がる。

こんな人にぴったり

・「夢と根気のある方」(著者まえがきより・・・)

・趣味として楽しみながら弾いてみたい方

・コードや伴奏付はやらなくてもいいという方

・バイエルなどの他の教本の併用曲集としても

教本概要

  • これでだれでもピアニスト ほんとにはじめての ピアノ教本」金野節子著
  • 2013年出版
  • 併用曲集 なし
  • 曲数・・・104曲(小さな練習フレーズ含む)
  • 74ページ
  • レベル
    入門から初級終了程度

楽しいピアノライフを!