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大人のために書かれたピアノの入門教本はたくさんあります。
楽譜屋さんに行けば「大人のピアノコーナー」が設けられているほど。
まず自分でやってみようと思い楽譜屋さんに来たものの、何が自分にぴったりなのか、どれがいいのか、わからない。。。

そんな方も少なくないと思います。

大人のための入門書を読み解き、それぞれの特徴をご紹介するシリーズ第9弾
教本選びの参考になれば嬉しいです。

「ピアノ入門レシピ〜おとなのピアノレッスン」梶原厚美著

今回ご紹介するのは、電子書籍限定の出版です。

「はじめに」を読むと、「まずは一曲両手で弾く経験から」とあるように、あれもこれもではなくて、1曲(「よろこびのうた」)を両手で弾けるようになるために、10のステップで進んでいきます。

step9、10には「かんたん作曲にチャレンジ」という曲を弾くこととは違うアプローチもあります。

著者の方はピアノ教室をされているピアノ講師の方。
まるでレッスンを受けているような、ていねいな言葉たちで、楽譜がメインの教本とは一線を画しています。

電子書籍ならではの読みやすさもあり、おすすめです。

ポイントを3つお伝えします!

ポイント1.まるでレッスンを受けているようなていねいさ

こちらに収録されている曲は「よろこびのうた」一曲です。
step6からよろこびのうたが出てきますが、それまでは、指のエクササイズや楽譜についての初歩的なことが、ていねいな言葉と図で説明されています。

まるでレッスンをそのままテキストにしたようなていねいさです。
実際にピアノのレッスンに通うことになったら初回から4、5回のレッスンに相当するような内容が、そのまま書かれているような印象です。

指のエクササイズからはじまり、本当に全くはじめての方でもまるでレッスンに通っているような感じで進むことができると思います。

ポイント2.電子書籍ならではの読みやすさ

電子書籍用に書かれているので、タブレットなどで読むのにちょうどいいように書かれています。

開いたページが真っ黒で読む気にならない、ということがありません。

初めての方でもちょうどいい情報量で、無理なく読み進められます。

ポイント3.かんたん作曲で受身だけではないアプローチ

step9、10では「かんたん作曲にチャレンジ」と題して、楽譜を書かれた曲を弾くのとは違った音楽へのアプローチが紹介されています。

これがとてもおもしろいのです。

自分で考えて積極的に取り組むことで、音符やピアノとの距離が縮まります。

伴奏付けを取り入れている入門書は多いけれど、作曲を取り入れているものは大人の方用の教本ではあまり見かけません。

例えば大手のYAMA●●などの子どもの音楽教室では、かんたんな作曲をすることがカリキュラムに入っています。
作曲することでピアノや音楽のことを違った角度から見ることができ、より知ることができます。

この教本にたりないところ

・1曲しか収録されていないので、これからというところで終わってしまう、ように感じるかもしれません。楽しかった、もっとやってみたい、と思われる方は続編にあたる「ピアノ基礎レシピ1」や、他の教本に進まれることをおすすめします。

こんな人におすすめ

・まったくはじめてだけど、まず一曲弾いてみたい、とお考えの方。

・独学で「よろこびのうた」を弾いてみたい、という方。

・本格的な教本に進む前に、まずどんなものかやってみよう、というお試しをしてみたい方

教本概要

  • 「ピアノ入門レシピ」
  • 2013年出版
  • 全54ページ
  • 収録曲「よろこびのうた」1曲

楽しいピアノライフを!!

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