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これからピアノを始めようと思っている方に、大人のために書かれた主なピアノの教本をご紹介します。

大人のために書かれたピアノの教本はたくさんあります。
楽譜屋さんに行けば「大人のピアノコーナー」が設けられているほど。
まず自分でやってみようと思い楽譜屋さんに来たものの、何が自分にぴったりなのか、どれがいいのか、わからない。。。

そんな方も少なくないと思います。

今回は「バスティン おとなのピアノ教本」を紐解いていきます。

教本選びの参考になれば嬉しいです。

おとなのピアノ教本

「バスティン おとなのピアノ教本」BOOK1・2

今やピアノレッスンの定番とも言えるバスティン メソッドの大人向けの教本です。
先にご紹介した1983年に出版された「年長者のためのピアノ入門」の改訂版とも言えます。

▼「年長者のためのピアノ入門」はこちら▼

定番のバスティンメソッド「年長者のためのピアノ入門」大人のピアノ入門教本紹介#3

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バスティン のサイトはこちら

「年長者のためのピアノ入門」はジェームス・バスティン著。
その奥さんのジェーン・バスティンと娘さんたちリサ、ローリー・バスティンが改訂版とも言える「バスティン  おとなのピアノ教本」を1999年に出版しました。

改訂版とは言え、かなり内容は違います。
バスティン おとなのピアノ教本」は、バスティン メソッドがこの一冊に収まっており、併用曲集などがありません。

そのため、収録曲数も多く、ぎゅっと凝縮されています。

伴奏CD付きのものも販売されていて、自宅での練習に多いに役に立ちます。

こちらの教本のポイントをご紹介します!

ポイント1. バスティン メソッドを一冊に凝縮!オールインワン!

バスティン・メソッドの特徴をぎゅっと2冊に詰め込んでいます。

子どもの学習者向けに書かれたバスティン・メソッドの教材では、初級のみで少なくとも24冊使用します。
たくさんの曲を弾き、並行して理論も学び、バランスよく進んでいきます。

それを、ギュギュギュッと2冊に!

主な内容は次のような感じです。

楽譜の読み方

導入の第1章ではよく見る楽譜とは違うものが出てきます。

黒い丸が上下に動く模様と、音の上下や鍵盤の上下を繋げて、楽譜を読み弾くことをします。

音符
音符

これはバスティン メソッドの特徴的なところです。

実際によく弾けるようになると「音符の音を覚えて、その鍵盤を弾く」というのではなく、楽譜を模様として見ていくようになります。

それを導入の段階から取り入れて、楽譜を読んで弾くということを無理なく始めます。

音程やコードもすぐに登場

楽譜を読んで弾くということに合わせて、音の幅を表す「音程和音を示す「コードについても、第二章ですぐに登場します。

音程やコードは知らなくてもピアノを弾くことができるので、全く触れない教本もあります。

しかし、これを知っておくことで楽譜がより読みやすくなり、曲のことをより深く理解することに繋がります。

これは「楽典」や「楽理」といって、英語学習に例えるなら「文法」のようなものです。

ある程度の年齢になってから英語を学ぼうとすると、文法を学ぶことが会話や読み書きを助けてくれます。

ピアノも同じようにルールを知ることで、演奏をよりしやすくなります。

バスティンでは、こういったルールをテクニックと同時進行にで学んでいきます。

ポイント2. フォークソング、ブルース、クラシック、など様々なジャンルの曲が登場する!

一人の人が作った曲で構成されているバイエルのような教本と違って、様々なジャンルの曲が収録されています。

著者が作曲したは約6割で、残りは世界の民謡や、クラシックの有名なメロディーなどです。

印象的なのは「ブルース」と題された曲が結構多いこと。
ブルースの響きやリズムを感じることができます。

大人の方の場合、これからたくさんの曲に出会う子どもと違って、「好きな感じの曲」と言うのがすでにある方が多いと思います。

練習する曲が、自分の好みに合っているというのは継続する上で重要になるのではないでしょうか。

この教本に足りないところ

  • バスティンメソッドの特徴でもある全調メソッドは途中までしか載っていません。(グループ2まで)
  • 世界の民謡や伝統的な曲で日本人にはなじみのない曲があります。
  • バスティン メソッドの音程読みの部分が子ども用の教本に比べて少ない。場合によっては、子ども用のベーシックスシリーズの「セオリー」を併用するといい。
  • クラシックの曲は原曲通りではないことが多いがその注釈がないので注意が必要です。

こんな人にぴったり

  • ただ弾けるだけではなく、基礎的な理論もしっかり漏れなく身に付けたいという方
  • 黒い鍵盤も抵抗なく弾きたい、という方
  • 長期的にしっかり勉強したい、という方
  • 根気強い方(独学の場合)
  • 世界の民謡や伝統的な曲が好きな方
  • 様々なジャンルの曲を弾いて見たい方
  • 色々な響の曲を弾きたいという方

教本概要

  • 「おとなのピアノ教本 初級コース:レッスン・セオリー・テクニック・初見」
  • 1999年出版(日本語版2001年)
  • 全2巻(BOOK1・2)
  • 併用曲集・・・指定なし
  • BOOK1・・・151ページ
    BOOK2・・・159ページ
  • 構成
    1巻が8章に分かれている
  • 各章の構成
    新しく覚えることが各章のはじめにまとめられている。
    内容がアイコンで示されている。
    新しいテクニックには短い呼び練習の曲が用意されている。
    章の最後には「おさらい」と題した理論の筆記確認問題がある。
    BOOK1の第4章以降は、各章最後に「チャレンジピース」と題したまとめの曲がある。
  • 曲数
    book1・・・138曲
    book2・・・106曲
  • レベル
    入門からブルクミュラー程度まで。
    この教本の仕上げともいうべき巻末のレパートリーには有名なクラシックの曲が収録されています。

楽しいピアノライフを!