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これからピアノを始めようと思っている方に、大人のために書かれた主なピアノの教本をご紹介します。

大人のために書かれたピアノの教本はたくさんあります。
楽譜屋さんに行けば「大人のピアノコーナー」が設けられているほど。
まず自分でやってみようと思い楽譜屋さんに来たものの、何が自分にぴったりなのか、どれがいいのか、わからない。。。

そんな方も少なくないと思います。

それぞれの特徴をご紹介します。教本選びの参考になれば嬉しいです。

今回は「おとなのためのピアノ教本」1〜5をご紹介します。

おとなのピアノ教本1〜5

「おとなのためのピアノ教本1〜5巻」橋本晃一編 ドレミ楽譜出版

著者の橋本晃一さんは、子どものための教本でとてもポピュラーな『ピアノひけるよ!ジュニア 1~3、シニア 1~3』など多数の教本や曲集を出版されている作曲家・編曲家です。

こちらでインタビューをご覧いただけます。

「はじめに」に書かれているように、基礎からみっちり、ではなく
最初から楽しく弾ける、すぐに知っているメロディーが弾ける、1曲進むごとに新しい知識と技術が身につく
というのがこの本の構成です。

この教本のポイントを4つにまとめました。

ポイント1.どこかで聞いたことがあるメロディばかり

「おとなのためのピアノ教本」は、第1巻の3曲めには「ジングルベル」、5曲めに「喜びの歌(ベートーヴェンの第九から)」、8曲めには「聖者の行進」と、どこかで耳にしたことがあるような曲で、テキストが進んで行きます。

教本として有名な「バイエル教則本」はバイエルが作曲した練習曲で構成されているので毎回はじめてきく新しい曲となることが多いと思いますが、「おとなのためのピアノ教本」では、クラシックの定番曲や、ポピュラースタンダードなど、有名な旋律が課題曲になっています。

ピアノを弾ける喜びのひとつに、知っている曲や好きな曲を自分の指で鳴らすことがあると思います。はじめからその喜びを主軸に、テキストが進んでいくので楽しく課題を練習することができます。

ポイント2.曲も解説も最小限

ほかの主な有名な教本と比較すると以下のようになると書かれています。

第1巻 バイエル前半程度
第2巻 バイエル前半程度
第3巻 ブルクミュラー程度
第4巻 ソナチネアルバム程度
第5巻 第4巻までに習得した知識や技術を定着・発展させるためのレパートリー集

単純に曲数を第1巻をバイエル上巻と比較してみます。

  • バイエル上巻・・・120曲
  • おとなのピアノ教本第1巻・・・46曲(伴奏練習などを含む)

(バイエル上巻は通し番号では43番までですが、1番が始まる前に、右手の練習24曲、左手の練習24曲、両手の練習曲があった後に、43本編の43曲が続きます。
それに加えて、本編の1と2は変奏曲になっていて実質12曲ずつあります。)

バイエルに比べて曲数は半分以下です。

いかに簡潔に構成されているかわかります。

音符やリズムに関する説明も、はじめにで述べられているように、理屈っぽさを防ぐために必要最小限にされています。

なので、教本内で書かれているようにシリーズで出版されている楽典ワークを併用することで、必要な理論は補うようになっています。

ポイント3.併用テキストが充実

曲数が少ないことは併用曲集で補うことができます。
「おとなのためのピアノ曲集」として、クラシック編ポピュラー編がそれぞれ2冊あります。
これは教本第1巻の前半を終えたあたりから弾くことができます。

また「おとなのための楽典ワーク」という楽典(音楽の決まりごとや理論)について解説したワークブックもあります。

楽典ワークについてはこちら↓で詳しく解説しています。

「おとなのための楽典ワーク」橋本晃一著【前編】内容紹介

この記事はアフィリエイト広告を利用しています。今回は「おとなのための楽典ワーク」<基礎知識編><コード・ネーム編>を紐解いていきます。 いったいどのようなテキス…

ポイント4.コード伴奏を学ぶことができる

第1巻の後半から、左手をコード(和音)の勉強が出て来ます。
コードはポピュラーの曲を弾く時にわかっているととても便利です。
右手で旋律を弾き、左手は音符を読むことなく、コードで弾く曲がわかります。
コードの詳しい理論は、<楽典ワーク>に説明されていて、教本では構成音と、伴奏形の解説がされています。

この教本に足りないところ

  • 音符の読み方に対する説明があまりないので、新しい音符が突然出て来て、音符を読むことに少し苦労するかもしれません。
  • リズムや拍子の解説が簡潔な言葉のみなので、実際どのような音楽になるのか掴みづらいところがあります。CDや動画などを使って補っていくといいと思います。
  • 音色の変化や、手や腕の使い方など、演奏の詳細には触れられていないません。

こんな人にぴったり

  • 聞いたことのある曲で練習をしたい方
  • サクサクと先に進みたい方
  • 昔少し習っていて、楽譜のことはだいたいわかっているけれど、思い出しながらもう一度やってみたい方
  • 他に楽器を演奏することができるけどピアノは初めてといいう方。
  • 少し弾けるけど、コードも弾いてみたいという方。
  • 指先の器用さに自身がある方。
  • 説明が多くあると嫌になってしまうという方。

教本概要

  • 「おとなのためのピアノ教本」1〜5
  • 橋本晃一著
  • 1992年出版
  • ドレミ楽譜出版
  • 併用テキスト
    • 「おとなのための楽典ワーク」1・2
    • 「おとなのためのピアノ曲集<クラシック編>」1・2
    • 「おとなのためのピアノ曲集<ポピュラー編>」1・2

楽しいピアノライフを!