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大人のために書かれたピアノの入門教本はたくさんあります。
楽譜屋さんに行けば「大人のピアノコーナー」が設けられているほど。
まず自分でやってみようと思い楽譜屋さんに来たものの、何が自分にぴったりなのか、どれがいいのか、わからない。。。

そんな方も少なくないと思います。

大人のための入門書を読み解き、それぞれの特徴をご紹介するシリーズ第10弾

今回は「知識ゼロからの大人のピアノ超入門」を紐解いていきます。
教本選びの参考になれば嬉しいです。

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「知識ゼロからの大人のピアノ超入門」清水ミチコ著

知識ゼロからの大人のピアノ超入門

テレビでよく見かけるあの、清水ミチコさんとピアノ講師編曲家でもある森真奈美さんの共著です。

冒頭に清水ミチコさんからのメッセージでは「大人のピアノは自由な友達」とあります。

「子ども時代よりも、ずっと自由に弾ける、つまりは友達を選べる」とのこと。

自由な友達としてのピアノ入門はいかに!?

ポイントを3つ紹介します。

ポイント1.写真や図で、わかりやすく!まずは弾いてみよう!

楽譜を読めるようになることと、ピアノを弾くための指を作っていくことを同時に進めていく教本とは全くスタイルが違います。

はじめは楽譜はほとんど出てこず、鍵盤と手のイラストで、どこを弾くのか示しています。

まずは弾いて音を楽しんでから、徐々に音符が登場します。

Part1、Part2はほとんど図が優先で、Part3「じっくり仕上げよう」で両手の楽譜(大譜表)が出てきます。

ポイント2.有名なメロディ(ゴジラや正露丸のテーマなど!)を鳴らして楽しむ!

収録されている曲も、テレビCMや映画のテーマなど、どこかで耳にしたことがある、なじみのある曲ばかりです。

知っている曲を自分で鳴らすことができるのはワクワクするものです。

このワクワクがまず最優先されていることが伝わります。

楽譜を読むことはそのあと。

ご本人のブログを拝見すると、ピアノは独学で、幼い頃から即興演奏を楽しんでいたというから、そのようにこの本も進んでいきます。

知っている曲なので、リズムなども、耳でわかっているものが楽譜ではこのようになる、という順番で理解することができます。

本の中でリズムを説明するのはとても難しいのですが、知っている曲と照らし合わせるのが一番近道ですね。

Part1、Part2は、4小説程度の短い曲をたくさん紹介しています。

「空港のアナウンス」「デパートの呼び出し」など音の小ネタもたくさんあります。

ピアノを気軽に楽しむネタがぎっしり詰まっています!

ポイント3.ピアノの魅力を無理なく体感

説明はあとから、と言っても大切なことはしっかり書いていあります。

指の回し方や黒鍵の弾き方もイラストで説明されていてわかりやすいです。

またピアノの真ん中の部分(中音域)だけではなく、高い音で弾いてみたらい、低い音で弾いてみたり、ピアノの魅力を楽しく体験できると思います。

Part3「じっくり弾こう」Part4「名曲でステップアップ」では、解説がとても丁寧です。
ピアノの経験がある程度ある方でも、役に立つ情報がたくさんあります。

多くのピアノの教本ではレッスンで使用することを前提としているところがあり、解説が少ないことが多いです。

ここでは、どうやって弾いたら弾きやすいのか、曲の盛り上がりはどのように弾くのか。

ジャズ風の弾き方、クラシック風の弾き方、など楽しい解説がたくさんあります。

コラムなども面白く、読んでいるだけでも楽しめます。

入門ではない、ある程度経験がある方でも楽しめます

この本に足りないところ

・Part3、Part4で両手で弾くパートになると図が減って急に難易度が上がる。

・楽譜を読みながら弾くという視点では順序だった習得は難しい。

こんな方におすすめ

・ピアノでいろんなメロディを鳴らしてみたい方。

・全くはじめてだけどレッスンに行かずにひとりでまずはピアノに触れてみたいという方。

・子どもが習っていてピアノが家にあるので、どういうものかちょっと触ってみたいという方。

・CMの曲などを楽しく弾いてみたい方。

・ピアノをはじめてみたけど楽しめていないという方。

教本概要

  • 「知識ゼロからの大人のピアノ超入門」清水ミチコ著
  • 2015年出版
  • 幻冬舎
  • 曲数・・・50曲
  • 150ページ
  • レベル・・・入門から初級終了程度

楽しいピアノライフを!!

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ユニーク!清水ミチコ著「知識ゼロからの大人のピアノ超入門」大人のピアノ入門教本#10” に対して1件のコメントがあります。

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