試験勉強に、部活に、塾に、友達と遊ぶ時間に、、、
中学生になると急に忙しくなり、ピアノを続けたいという気持ちがあっても練習の時間を作ることが難しいという方は多いですよね。
小学生の頃のように過ごしていると、全然ピアノを弾かないままあっとい間にレッスンの曜日になってしまったという経験はなありませんか?
中学生まで続けているとピアノもある程度レベルが上がって、1曲の練習時間も長くなる傾向になります。
勉強も、ピアノも、部活も諦めたくないという中学生のために、練習時間の作り方を紹介します!
やるべきことを書き出す
必ずやる必要があると感じているものをリストにして書き出します。
学校の宿題や、家族の手伝い、部活など、自分がやるべきだと感じているものをすべてリストにします。
やるべきことのリスト
- 学校
- 塾
- 学校の宿題
- 塾の宿題
- 手伝い
- 部活
- 習い事
- 家庭学習
など
やりたいことを書き出す
次にやるべきことではないけれど、やりたいことをリストにして書き出しましょう。
ゲームや、漫画、本、絵を描くことなど、好きなことをする時間は健康でいるために必要な時間です。
やりすぎてしまうと問題が出ることもあると思いますが、適度な時間好きなことをすることはやるべきことへのモチベーションにも繋がります。
やりたいことのリスト
- ゲームをする
- 漫画を読む
- 本を読む
- 絵を描く
- 音楽を聴く
- テレビを見る
- youtubeを見る
- 友達と遊ぶ
など
ピアノの練習はやるべきこと?やりたいこと?
ここで、ピアノの練習はどこに入れるべきか悩みます。
やるべきことだと思っているけれど優先度が低くて後回しになり、やらないうちに気晴らしとしてゲームに手が伸びる・・・
ということはないでしょうか?
「ピアノは上達はしたい」、「発表会であの曲を弾きたい」、など長期的な視点ではやりたいことだけれど、
練習となるとやりたいこととしての順位は低くなってしまう。
という気持ちでいる子は多いのではないでしょうか。
つまり、
ピアノ
- 上達する、発表会の成功・・・やりたいこと
- 毎日の練習・・・やるべきこと
という状況です。
ピアノは長期的な視点が必要です。
よく考えると勉強や宿題も同じです。
成績をあげることや志望校に合格すること、憧れの職業に近づくことが「やりたいこと」と感じて、日々の勉強は「やるべきこと」と感じる方が多いのではないでしょうか。
ピアノも同じように、日々の積み重ねは「やるべきこと」と位置付けるのがいいでしょう。
ピアノの練習
日々の練習は「やるべきこと」に入れましょう
やるべきこと、やりたいことにかかる時間を調べる
リストを作ったら、次にそれぞれのことをやるのにかかる時間を把握しましょう。
学校、塾、部活、習い事は時間が決まっているのでわかりますね。
宿題にかかる時間をはかる
学校の宿題はおおよそどれぐらいかかるでしょうか?
毎回同じ時間とは限らないと思いますが、一度タイマーを使ってはかってみましょう。
机に向かうまでにダラダラ過ごしてしまったり、教科書を開く前にぼーっとしてしまったり、、という時間は含みません。
宿題を始めてから終わるまでの時間をはかりましょう。
塾の宿題も同じように、はかってみましょう。
やりたいことに費やしている時間もはかる
好きなことには1日どれくらい時間を使っているでしょうか?
「寝る間も惜しんでやってしまう」なんてこともあるかもしれません。
没頭できることがあることはいいことです。
ですが、やめ時を失ってしまって罪悪感を感じながらやっているなんて時はありませんか?
ゲームや漫画など、一度どれぐらい続けているかタイマーではかってみましょう。
思っているよりも多く感じるかもしれないし、以外と短いかもしれません。
好きなことをしている時間を客観的に捉えるためにもどのくらい続けているのかはかりましょう。
それを元にどれくらいだったら、気持ちの良い時間で終わることができるか考えましょう。
やりたいことの優先順位を決める
それぞれの時間がわかったらやるべきことや、やりたいことの優先順位を決めて、リストの横に番号を書いていきましょう。
毎日必ずやりたいことは優先順位が高いですね。
毎日やりたいことの中でも長くやりたいことは上位です。
毎日でなくてもいいものは、1日おき、1週間に2・3回、週に1回、など、どのくらいの頻度でやりたいのかをヒントにきめましょう。
スケジュールを立てる
次に別の紙に、1週間分のスケジュールを書きましょう。
横に曜日の欄を作り、縦に時間を書きます。
手順は次の通りです。
- 学校や塾など時間が決まっているやるべきことのものをまず埋めます。
- 時間が決まっていない毎日やるべきことを何時にやるか決めて埋めます。ピアノの練習はここで時間を決めましょう。
- 余っている時間に好きなことの優先順位が高いものから埋めて行きましょう。
時間がかかるやりたいことは週末にまとめるなどするといいですね。
やりたいこと、息抜きの時間、睡眠時間をあなどるなかれ!
スケジュールは実行可能なことが何よりも大切です。
やるべきことでガチガチに埋めてしまって、できなかったときにはモチベーションが下がってしまいます。
また忙しすぎて体調を崩してしまっては元も子もありません。
モチベーションと体調管理の面でも、やりたいことをやる時間、息抜きの時間、睡眠時間は削ってはいけません。
大切なことはダラダラとやらずに適度な時間で切り上げることです。
心身ともに余裕のあるスケジュールを組みましょう。
ピアノ練習のスケジュールは?
理想は毎日のスケジュールに組み込むこと
ピアノの練習は毎日することが理想的です。
10分でも15分でも毎日のスケジュールに組み込むことをおすすめします。
短時間の練習だと、手応えを感じられずにモヤモヤしたまま終わることもあるかと思います。
しかしこれを数日続けると「おや?」と積み重ねたものを感じられる時がきます。
小学生の頃とは忙しさが違うということを覚悟して、練習の方法もシフトしていく時です。
長期的な視点で計画的に練習しているんだと理解しましょう。
どうしても毎日練習できない時は?
やるべきことが多すぎて、どうしても毎日練習することができない場合は、次に週に2回は練習するようにしましょう。
つまり、3日に1回以上です。
週に1回になるとガクッと習得速度が落ちます。
週末にまとめて練習するだけだと上達しづらいのです。
週末に加えて、平日に1日だけでも練習する時間を設けることで、習得速度に大きな差が出ます。
毎日練習は難しいとき
週末➕1日で乗り切ろう
やりたいことがたくさんある場合は、1週間や2週間など長い期間でできるように見直しましょう。
スケジュールを実行する
スケジュールを組むことができたら、余計なことを考えずに実行していきましょう。
決めたことを実行できるとそれだけで、気分がいいものです。
実行できなかった時はどうしてできなかったのか理由を考えてスケジュールを見直しましょう。
参考にした本
今回は「大人だって本当は知らない 10歳からの時間の使い方」というほんの一部を参考に、ピアノ練習に当てはめて紹介しました。
気になった方は是非手にとって見てください。
楽しいピアノライフを!
執筆者
ピアノ講師・ピアノ演奏家のピアノレッスンズ。
自宅教室で指導の傍ら演奏活動を行う。
「自分で奏る喜びをたくさんの人に」をテーマにwebサイト「ピアノ・レッスンズ」を運営。
中高教員免許(音楽)取得。
チャイルドカウンセラー取得。
“【スケジュールの作り方】忙しい中学生のためのピアノ練習時間術は?【部活・塾】” に対して1件のコメントがあります。
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