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今回は作曲家の春畑セロリさん著の「できるかなひけるかかな」シリーズから「がくふたんけんたい〜分析力をやしなうピアノブック」を紐解いて行きます!

がくふたんけんたい〜分析力をやしなうピアノブック

どんなテキスト?

こちらは2013年に出版された作曲家の春畑セロリさんのピアノを使った音感テキストです。

「できるかな ひけるかな」という全7冊のピアノを使って遊びながら音感を育てるシリーズの1冊です。

巻頭に「先生へのナイショのはなし」としてねらいが書いてありますので引用します。

楽譜をよく眺めたり、音を出してみたりして、楽譜に隠されたいろいろな秘密を探します。

楽曲分析(アナリーゼ)のごく初歩といえますが、できるだけ音の感触やイメージやこころの動きと結びつけながら楽譜を探索してください。

生徒さんとたくさん言葉で語り合ってください。

「がくふたんけんたい〜分析力をやしなうピアノブック」

対象は?

こちらの春畑セロリさんの「できるかな ひけるかな」シリーズには、漢字が使われずにすべてひらがなで書かれいているてテキストもありますが、この「がくふたんけんたい」には漢字が使われ、ふりがながないので、小学生以降で使われることが想定されていると思います。

実際にピアノを自分で楽譜をよくみてピアノを弾いく必要がありますので、楽譜がある程度読めること、ピアノが弾けることが前提です。

レベルとしては、バイエル後半〜ブルクミュラー程度です。

お子さんだけではなく、曲の分析を自分でやってみたいという大人の方ももちろん使用できます。

対象

バイエル後半〜ブルクミュラー程度のピアノを弾ける、楽曲分析にい興味がある子どもから大人まで。

大人の方は独学も十分可能。

進め方は?

ストーリーとともに進んでいくので、はじめから順番に進めるといいでしょう。

しかし、楽譜や分析は1つ1つ独立しているので、難しいと感じるところは飛ばして問題ありません。

興味がある部分から始めることも可能です。

構成は?

全部で11の項目があります。

各項目は1〜2曲の楽譜が登場します。

全46ページとボリュームは少なめです。

はじめにビコ、バコ、ブコという3人のキャラクターが登場します。

この3人と一緒にとらわれた姫を助ける冒険にでるというストーリーです。

楽譜に隠された謎を解きながらお城に近づいていきます。

見開き1ページに楽譜と問題となる言葉があり、

めくって次のページが「なぞときのページ」という答えと解説になります。

すべての言葉が、キャラクターが話していることばで書かれていて、とてもわかりやすいです。

難しい解説や、長く細かい説明はありません。

気軽に、楽しく進めることができます。

次に内容を詳しく見ていきます。

<1>テーマに隠された暗号

2つの楽譜を見比べて違うところを見つけます。

楽譜をよく観察して、スラーやクレッシェンドの場所や、リズムなど微妙な違いを探します。

<2>たくさんの足あとを探せ

2つの曲から、ある音型の「足あと」を探します。

音型が途中で欠けているものや、反対向きのものも一緒に見つけます。

<3>森の中の手がかりをたどれ

1つの曲は、左手の和音の音程をすべて調べます。

2つ目の曲は、「悲しい響きがする部分」と「調が変わっている部分」を見つけます。

<4>バラバラになった地図

1小節ずつバラバラになった楽譜をメロディの形や和音の響きを比べて、つなげます。

ここがこのテキストの中で一番難易度が高いと感じました。

<5>くせものを見のがすな

ハ長調から変ロ短調に転調して書かれた2つの同じ曲を見比べて、転調で間違えてしまった音を探します。

<6>とらわれた仲間たちを救え

3つの音型を曲の中から探します。

それぞれの音型は、「ミーアキャット」「フェレット」「アライグマ」という動物の名前のリズムになっています。

<7>名探偵になって推理しよう

表情記号がない楽譜に、ピアノ、クレッシェンド、スビトピアノ、フォルテ、フォルティッシモ、ディミヌエンドを書き加えます。

<8>城の設計図を手に入れろ

ABAの3部形式の曲で、ABがどこから始まるのかを見つけます。

<9>城壁のかたい守りをやぶれ

イントロ、コーダ、転調、3拍子になっているところを探します。

<10>姫を救う時がきた

ペダル、リタルダンド、ア・テンポ、フェルマータを書き加えて演奏します。

<11>2つの不思議な楽譜

右手と左手で「調」が違う楽譜と、右手と左手で「拍子」が違う楽譜を演奏します。

以上、「がくふたんけんたい〜分析力をやしなうピアノブック」の内容を詳しく見てきました。

楽しいピアノライフを!

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