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今回は作曲家の春畑セロリさん著の「できるかなひけるかかな」シリーズから「即興をたのしむピアノブック」を紐解いていきます。

すきなおと、ひこう

どのようなテキスト?

こちらは2013年に出版された作曲家の春畑セロリさんのピアノテキストです。

「できるかな ひけるかな」という全7冊のピアノを使って遊びながら音感を育てるシリーズの1冊です。

はじめのページに生徒さん向けに、オニョドリーという不思議なキャラクターからの言葉で、即興演奏へ向けての言葉があります。

耳をすますと、なんだかおとがきこえてくるでひょー。

なんのおと?

そらのおと、かぜのおと、くものおと、(中略)

それを、ちょ〜いと、ピアノのけんばんで

ならしてみませんかにょー。

みんなで、じゆうに、ならしてみませんんかにょー。

「すきなおと、ひこう 〜即興をたのしむピアノブック」

不思議なキャラクター、オニョドリーのコミカルな喋り方で、軽やかに楽しく即興へ導かれます。

堅苦しくなく、ユニークなテキストであることがこの言葉からも伝わります。

このキャラクター、オニョドリーが話しかける形でテキストが進みます。

構成は?

テキストは、1〜22番の項目があります。

それぞれ見開き1ページでイラストと短い楽譜、短い言葉で構成されていて、全46ページです。

言葉と音符が少なく、読むことの負担が少なく気軽に開くことができます。

説明的な言葉も極力少なく、キャラクターが話している形なので親しみやすくでわかりやすいです。

内容は大きく4つに分けることができます。

  • イメージをふくらませて自由な即興(1〜9番)
  • シンプルなメロディを豊かにしていく即興(10〜12番)
  • 和音をヒントにメロディを作る即興(13~18番)
  • イメージをふくらませて自由な即興(19~22番)

対象は?

対象は明記されていませんが、言葉はすべてひらがなで書かれていてるので、小さなお子さまが想定されていると思われます。

音楽的なレベルはどうでしょうか?

イメージを膨らませて即興をする第1部と第4部は、楽譜が読めなくても先生のマネをしながら演奏することができます。

メロディーを作る第2部と第3部は、大譜表の中の音符は読めるとやりやすいでしょう。

進め方

第1部と第4部の、イメージを浮かべて即興する部分は順番に進めていかなければ困るということはありません。

興味を持ったところから自由に進めていくことができます。

第2部と第3部は、前の方から順番に進めていくといいでしょう。

次にそれぞれの部分を細かく見いてみます。

第1部 イメージをふくらませて即興

1〜9番はそれぞれに場面が設定されていて、提示されて短いフレーズを使って自由にピアノで音を鳴らしていきます。

ヒントとなるのは次の4つです

  • タイトル
  • イラスト
  • オニョドリーの言葉
  • モティーフの楽譜

1〜9番の曲のタイトルは次のようになっています。

  • 雪の朝
  • 鐘の音が聞こえる
  • 月夜の海辺
  • 悲しい手紙
  • とかげシュルシュル
  • おばあちゃんに伝えたい
  • 今日はお出かけ
  • キャンプファイヤー
  • どきどきびっくり箱

想像をふくらませ安い身近な題材が多いですね。

そのうちの2つを例で見てみます。

「ゆきのあさ」

見開き1ページに淡い雪景色のイラストが描かれています。

そこにいくつかのヒントとして、言葉と、短いフレーズがあります。

オニョドリーの言葉は例えば次のようなものがあります。

言葉のヒント

  • ペダルをふんだまま
  • ふたつの音で雪が降ってきた感じを表そう(譜例あり)
  • 最初はゆっくりかな?
  • たくさん降ってくるかな?
  • 左手で朝の湖のピーンと静かな雰囲気を出す(譜例あり)
  • 自由な音であなたの雪の朝を弾いてみて

「おばあちゃんに伝えたい」

編み物をしているおばあさんのイラストとが描かれています。

4つの音からなる1小節のモチーフがヒントとしてあります。

オニョドリーの言葉は次のものです。

言葉のヒント

  • あなたのおばあちゃんは、どんな人かな?
  • おばあちゃんのことを、おもいうかべて、やさしい気持ちで繰り返そう。
  • フレーズのヒントの上に、何かメロディをのせよう。
  • どんな音でも、どんな順番でもいいよ。どんなリズムでもいいよ。
  • おばあちゃんに伝えるように、ゆっくり優しく音を載せよう。

イメージを膨らませながら、音を鳴らしていくようになっています。

第2部 メロディを豊かにしていく

「にくづけメロディ」と題して、1小節に1つの音からなる8小節の曲を、空いているところを埋めていく形で即興をします。

先生向けに元となる和音(4声帯)も小さく記されています。

第3部 メロディを作る

ここはさらに2つの部分に分かれます。

前半3曲

1小節に1つの和音がある4小節の曲で、右手のメロディを作ります。

和音の音を動かしたり、非和声音を入れたりしてメロディを作ります。

後半3曲

1小節に1つの和音がある8小節の曲で、左手は伴奏の形を変えて、右手はメロディを作ります。

第4部 イメージを浮かべて即興演奏する

第1部と同じように、タイトル、イラスト、言葉、短いフレーズをヒントにイメージを思い浮かべて自由に演奏します。

  • こずえのざわめき
  • 海の底から
  • 宇宙の果てに生きるものたち
  • 行くぞ、我ら〇〇隊

ここでは、より遠くの存在をイメージしたり元気よく生徒を勇気付けるような抽象的な内容になっています。

以上、内容を詳しくみてきました。

後編ではポイントを紹介して行きますので合わせてご覧ください!

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執筆者

キツネ
KITSUNE

ピアノ講師、ピアノ弾き、ピアノ教本の専門家。
自宅教室で指導の傍ら演奏活動を行う。
「自分で奏る喜びをたくさんの人に」をテーマにwebサイト「ピアノ・レッスンズ」を運営。
チャイルドカウンセラー取得。
中高教員免許(音楽)取得。
2児の母。