一番やさしい!?「バーナムピアノ教本」内容紹介【前編】子ども導入教本#23

「やさしいメソード バーナムピアノ教本」はブック1〜6の6巻からなるテキストです。

一体どのような教本なのでしょうか?

今回は前編後編の2回に分けて、こちらのテキストを紐解いていきます。

前編の今回は、各巻の内容を紹介します。

実際に演奏して感じたポイントを紹介する後編は↓こちら↓からご覧ください。

バーナムピアノ教本

やさしいメソード バーナムピアノ教本ブック1〜6

著者はエドナ メイ バーナムです。

バーナムはアメリカのピアノ教育界に大きな功績を残した作曲家であり教育者です。

バーナムといえば、「ピアノテクニック」が有名です。ピアノの現場で最も使われているテキストとも言われています。

「ピアノテクニック」についてはこちら↓をご覧ください。

アメリカで出版された時のタイトルは「step by step」。「一歩ずつ」という意味です。

訳者の中村菊子さん曰く、「市場で求めることができる一番やさしい導入書」(1999、「やさしいメソード バーナムピアノ教本1」)とのこと。

1959年にアメリカで出版され、日本での初版は1999年です。

先に紹介した「バーナムピアノテクニック」を出版して、のちにこの「バーナムピアノ教本」を出版しています。

それぞれのテキストを紹介していきます。

ブック1

ここでははじめから大譜表を使って、真ん中のドから1つずつ音符を増やして弾いていきます。

リズムでは、八分音符はまだ登場しません。

後半から両手で同時に音を弾くことが増えていきます。

主に次のことを学びます。

  • 指番号
  • 大譜表
  • ソ〜ソの音符と鍵盤
  • 四分音符、二分音符、付点四分音符、全音符

ブック2

ここでは音を少しずつ増やしながら、八分音符や臨時記号を覚えます。

音符はブック1で覚えたソ〜ソに加えて、新しく7つの音を覚えます。

新しい音は、1つずつ広げていくのではなく、まず目印となるドの音を覚えます。

これまで覚えた音と、目印の間の音を埋めるように、覚えていきます。

そして、他には主に次のことを学びます。

  • #、♭、ナチュラル
  • ハ長調、ト長調、へ長調
  • 二音の和音
  • 手の交差

ブック3

ここでは、音符の範囲を順番にさらに広げていきます。

さらにブック2で弾いた調に加えて#2つのニ長調で曲を弾きます。

その他、ここで学ぶものは以下の通りです。

  • フォルテ〜ピアノなどの強弱記号
  • リピート記号
  • スタッカート
  • リタルダンド
  • フェルマータ

ブック4

ここでは、さらに音符の範囲を広げます。

ブック2でやったように、目印となる高いドと低いドを先に覚えます。

そして新たに♭2つの調、変ロ長調を弾きます。

その他、次のことを学びます。

  • フレーズ
  • Allegro、Andanteなどの音楽用語
  • 転調
  • 三連符
  • シンコペーション

ブック5

ここではさらに、加線の音を覚えさらに範囲を広げます。新しい音符はここで全て覚えます。

調号3つの調(イ長調、変ホ長調)も弾きます。

ダンパーペダルも使い始めます。

ここで特徴的なのは、左手だけの曲、右手だけの曲を弾くことです。

大譜表になっていますが、片手だけで弾く曲が登場します。

その他、ここで学ぶのは以下のことです。

  • 16部音符
  • 6/8拍子

ブック6

最終巻となるブック6では、これまでに覚えた音符で、さらに表現の幅を広げていきます。

新しく、調号が6つの長調までを弾きます。

装飾音や、半音階のパッセージ、トリル、ターン、などを学びます。

以上ブック1〜6の内容を紹介してきました。

後編↓では、実際に全ての曲を演奏して感じたポイントを紹介していきます!

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