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ピアノ教室の発表会プログラムでは必ずと言っていいほど「ギロック」の名前を目にします。

レッスンの現場でとても受け入れられている、アメリカの作曲家でピアノ教育者のギロック。

たくさんの曲集やテキストを出版していますが、その中でも初心者用にまとめられた「ビギナーのためのピアノ小曲集 はじめてのギロック」を紹介していきます!

「ビギナーのためのピアノ小曲集 はじめてのギロック」

曲集のタイトルにもなっている作曲家ギロックとはどんな人物でしょうか?

音楽好きな人でも、ピアノを習っていない方だとあまり耳にする機会がないのではないでしょうか。

しかしピアノレッスン業界ではとてもメジャーな存在です。

日本ギロック協会」というギロックを普及する協会もあります。

こちらは「ビギナーのためのピアノ小曲集 はじめてのギロック」の訳・監修をしている安田裕子さんが会長をつとめています。

いったいどんな人物なのでしょうか?

ウィリアム L.ギロック

1917年アメリカ生まれ。およそ21年間ピアノ教師として活躍しました。

ピアノ独奏曲を多数作曲しています。

日本ギロック協会によると大学では美術を専攻したり、広告代理店に勤めたりと、興味深い経歴です。

そのメロディーの美しさから「音楽教育界のシューベルト」とまで称えられたと言います。

詳細の経歴は、日本ギロック協会のページに掲載されています。

ピアノ導入教材としては、「ピアノ・オール・ザ・ウェイ」のレベル1〜4が出版されています。

これをメインとして、そのほかに曲集をたくさん出版しています。

その中でも、ピアノをはじめたばかりの初心者でも弾ける、最も弾きやすい曲集が今回ご紹介する「ビギナーのためのピアノ曲集 はじめてのギロック」です。

別々に出版された4つの曲集を1冊にまとめたもの

こちらの特徴は、もとは4冊の別々のテキストとして出版されたものが、一冊になっているということです。

その4冊は以下のものです↓

  • ビッグノート・ソロ
  • アクセント・オン・ソロ①
  • アクセント・オン・ソロ②
  • アクセント・オン・ソロ③

ビッグノート・ソロ

ビッグノート・ソロはアメリカで「A Young Pianist's First BIG N0TE SOLOS」(若いピアニストのための初めてのビックノートソロ“大きな音符のソロピース”)として出版されています。

「はじめに」に掲載されていますが、レベルはアクセント・オン・ソロ①と②の間ぐらいです。

アマゾンの商品ページの紹介文によると

 A collection of 10 great short solos that are absolutely perfect for a student's very first recital!

生徒の初めてのリサイタル(発表会)に最適な10曲のショートソロを収録しました!

とあります。

発表会に最適ということなので、聞き映えのする曲たちが集まっています。

アクセント・オン・ソロ①

一方、21ページから始まるアクセント・オン・ソロ①は短いものでは8小節で、音も少なく、より弾きやすいです。

普段のレッスンの練習曲として取り入れる場合は、こちらからはじめることをおすすめします。

中央のドからはじまる教本だったら、はじめから併用することができます。

強弱記号もなく、全てハ長調(♯♭などの調号なし)で書かれています。

全ての曲に英語の歌詞がついていて、歌いやすいきれいなメロディーの曲ばかり。

英語の歌詞の約は「はじめに」に全てのっています。

全14曲で、徐々にレベルが上がっていきます。

created by Rinker
Willis Music Company

アクセント・オン・ソロ②

①に続く35ページからはじまる②では、歌詞がなくなります。

そして強弱記号や、♯と♭が3つまでの調号、アウフタクトの曲、八分音符、テヌート、アクセント、など出てきます。

より表情豊かな曲が並びます。

最初に掲載されている「ビッグノート・ソロ」はこの部分と併用できるレベルです。

アクセント・オン・ソロ③

③ではスケールが登場し、長調、ブルース、東洋の音階が色々と出てきます。

ポイント1:ピアノをはじめたばかりでも弾ける曲も!

21ページからはじまるアクセント・オン・ソロ①の曲集は、右手はドレミ、左手はドシラだけの曲から始まります。

その段階から使うことができる曲集です。

先に述べたように、はじめから順番にレベルが上がるのではないので、注意が必要です。

ポイント2:曲中のどこかにスパイスがある!

1曲のうちのどこかにワクワクするような、チャレンジしたくなるような、気持ちの良い響きや、弾けたら嬉しいと感じられるような「スパイス」があります。

例えば、

  • 手を交差して、広い範囲の音を弾くこと
  • たくさんペダルを使って、たっぷり響きを感じられること
  • 黒鍵を使った不協和音を弾くことなど

聴くと難しそうだけど、やってみたら意外と簡単!と感じる箇所があります。

曲としても、単調ではなく変化があって面白いし、

練習する気持ちとしても、「やってみたい!」と思わせる箇所でもあります。

どの曲もピアノ指導者であるギロックの、生徒の気持ちを理解した曲になっていると感じます。

こんな人にオススメ!

  • 教本だけではなく、いろんな曲を弾きたい初心者の人。
  • 昔習っていて、久しぶりにピアノを簡単なものから再開したいと思っている人。

このテキストに足りないところ

  • 教本ではなく曲集なので、楽譜の読み方や言葉の読み方などは説明はありません。はじめての方は教本と合わせて使うことをオススメします。
  • 収録されている曲順が難易度順ではないので、進め方に注意が必要です。

テキスト概要

  • 「ビギナーのためのピアノ小曲集 はじめてのギロック」 
  • 全音出版社
  • 1997年出版
  • 著者:ウィリアム L. ギロック
  • 訳・解説:安田裕子
  • 曲数:全44曲
    • ビッグノート・ソロ…10曲
    • アクセント・オン・ソロ①…14曲
    • アクセント・オン・ソロ②…12曲
    • アクセント・オン・ソロ③…8曲
  • レベル:導入〜初級レベル
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楽しいピアノライフを!

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