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バイエル、メトードローズに並んで日本でよく使われていた教本が赤い表紙の「トンプソン現代ピアノ教本」です。

日本ではじめて紹介されたアメリカ生まれのピアノ導入教本です。

トンプソン現代ピアノ教本は、曲を中心に進みますが、8才以上の子どもがピアノの導入で使うことを想定されていると言います。

8才より小さい子どものための教本として、こちらの「トンプソン はじめてのピアノ教本」です。

日本語に翻訳されて出版されたのは2008年。

アメリカではその約50年前に出版されています。

カラフルな7色のキャラクターが登場する賑やかで楽しい本。全3冊です。

説明が丁寧なので独学の大人の方にもおすすめです。

「はじめてのピアノ教本 第3巻」は、「トンプソン現代ピアノ教本1」の前半と共通する部分があります。

第3巻を終えて、「トンプソン現代ピアノ教本1」に進むと復習しながらスムーズに進むことができます。

▼トンプソン現代ピアノ教本はこちら▼

トンプソン現代ピアノ教本についてはこちらで詳しく紹介しています▽

「トンプソン現代ピアノ教本」「小さな手のためのピアの教本」を紹介!【子ども導入教本#24】

この記事はアフィリエイト広告を利用しています。ここでは「トンプソン現代ピアノ教本」を紐解いていきます。 おすすめポイントと詳しい内容をご紹介します! ポイント1…

「トンプソン はじめてのピアノ教本1〜3」のポイントを3つ紹介します!

ポイント1:はじめは無理のないゆっくりペース

ピアノの真ん中のドをはじめに覚え、そこから少しずつ1音ずつ増やして行きます。

おんぷを1つずつ覚えて、同時に指をひつずつ鍵盤におく基本のポジションを身につけて行きます。

第1巻ではそのポジションから動くことなく、基礎をしっかり定着させます。

第2巻では、少しずつ音を増やして行きます。

曲を楽しみながら、無理なく進むことができます。

ポイント2:有名なメロディーを中心に

特に1巻2巻では、アメリカで生まれた教本らしく、アメリカの民謡や童謡が多く入っています。

そのほかにもクラシックの有名な曲など、親しみやすいメロディを弾きながら学びます。

第1巻

  • メリーさんのひつじ
  • マクドナルドおじさん(ゆかいな牧場)
  • アルプスいちまんじゃく
  • 交響曲「新世界より」のテーマから(家路より)
  • ロー ロー ローユアボート

など

第2巻

  • おースザンヌ
  • 10人のインディアン
  • バッハのミュゼット
  • ロンドン橋
  • わらの中のしちめんちょう

どこかで聞いたことがあるようなメロディばかりです。

ポイント3:演奏方法や曲の構成の解説が細やか

第1巻は少ない音符で、楽譜に慣れます。進み方はゆっくり。

第2巻では音符を増やして少し広い範囲で弾けるようになります。

第3巻ではフレーズ、タッチ、和音など、音楽の構成や、演奏の方法について細かく学びます。ここでは解説が詳細です。

子どもの本では、レッスンで扱われることを前提に省略されているが多い中で、わかりやすい簡単な文章で丁寧に説明されます。

例えば、「フレーズ」というページのはじまりは、

おんがくは、ことばと にていて、センテンス(ぶん)に くぎることが できます。きょくの くぎりの ことを”フレーズ”と いいます。

という文章で始まります。

また、「スラー」のページは図と一緒にかなり丁寧に弾き方が説明されています。

おんがくに おけるスラーは、はなす ときの こきゅうの ような ものです。

ただ、「音をつなげて弾きましょう」ということだけではなく、なぜそのように弾くのか、音楽の中での意味と一緒に解説されます。

「スタッカート」という部分も、ただ音を短く切るのではなく「てくびをつかったスタッカート」と言って、演奏方法と一緒に身につけます。

特にこちらは、「トンプソンのハノン」というテクニックの本を併用することがすすめられています。

「トンプソンのハノン<テクニック・ガイド付>」ポイントと内容をご紹介!

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この本に足りたいところ

  • 明記はされていないが目指すところはクラシックピアノの演奏なようなので(トンプソン現代ピアノ教本はクラシック曲で構成されている)、第3巻の演奏方法などは遠回りに感じるかもしれません。
  • ポピュラー曲を弾くときに便利なコードについては触れられていません。ただし和音についての解説はあり。
  • CDやyoutubeがないのでお手本の演奏を見聞きすることができない。

こんな人におすすめ

  • 基礎をしっかり身につけたい
  • 知っている曲が弾けると嬉しい
  • 音楽のことを詳しく知りたい
  • タッチや演奏方法も知りたい

教本概要

  • 「トンプソン はじめてのピアノ教本 第1巻〜第3巻」
  • 著者 ジョン・トンプソン
  • 訳者 大島妙子
  • 1955年 アメリカで出版
  • 2008年 日本語ライセンス版出版
  • 併用テキスト 「トンプソンのハノン」
  • 全3巻 113曲
  • レベル 導入から初級途中程度。初級を終了するためには、後続の「トンプソン現代ピアノ教本1」を終了されるといい。
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執筆者

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Kinako

ピアノ講師・ピアノ演奏家のピアノレッスンズ。
自宅教室で指導の傍ら演奏活動を行う。
「自分で奏る喜びをたくさんの人に」をテーマにwebサイト「ピアノ・レッスンズ」を運営。

中高教員免許(音楽)取得。
チャイルドカウンセラー取得。

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「トンプソン はじめてのピアノ教本1〜3」【子ども向け導入教本#6】” に対して2件のコメントがあります。

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