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大人のために書かれたピアノの入門教本はたくさんあります。
楽譜屋さんに行けば「大人のピアノコーナー」が設けられているほど。
まず自分でやってみようと思い楽譜屋さんに来たものの、何が自分にぴったりなのか、どれがいいのか、わからない。。。

そんな方も少なくないと思います。

大人のための入門書を読み解き、それぞれの特徴をご紹介するシリーズ第13弾
教本選びの参考になれば嬉しいです。

大人のピアノ超入門 初めてでも1か月でショパンが弾ける!武村八重子著

目次

ポイント1 脳科学に基づくメソッド

ポイント2 無駄を省いて超超超!効率を目指す

ポイント3 145分のDVD付き

この本の足りないところ

こんな方におすすめ

教本概要

ポイント1 脳科学に基づくメソッド

著者であるピアニストの武村八重子さんが提唱している「武村メソッド」に基づいたテキストです。

武村メソッドとは「初心者の方に向けて、短期間でピアノを弾けるようになるために、脳科学に基づいて」開発されたピアノの基礎訓練を最短で行えるプログラムにしているとのこと。

ピアノを弾くことは、楽譜を読み、両手の指を別々に動かし鍵盤を沈め、鳴らした音を聴きます。
「ピアノを習うと頭がよくなる」などと言われるぐらい、同時に多くのことをこなしています。

それぞれを最小限の努力でできる練習方法を考えて生まれたメソッドとのことです。

ポイント2 無駄を省いて超超超!効率を目指す

収録されている曲は26曲!入門と題している教本の中ではダントツで少ない曲数です。
そのうち5曲はショパンのノクターンややシューマンのトロイメライなどの「憧れの名曲」です。

つまり名曲を弾くまでの段階はわずか21曲

曲数を見るだけでもいかに最短かわかります。

PART1ではピアノを弾く前に知っておきたいこととして、姿勢や手のフォーム、鍵盤の名前を覚えます。

PART2で、武村メソッドの指を動かす訓練を行います。

ここで出てくるのは有名なハノンピアノ教則本から数曲です。
楽譜を読むことは考えず、脳を使って指を動かすことに集中します。

ハノンピアノ教則本は、ピアノレッスンに通っていると、楽譜を読むことを覚えた初級程度から指の訓練や準備運動として使われます。

ハノン教則本は全体が三部に分かれていて、第三部は高度なテクニックが身につく上級レベルです。

武村メソッドではこの第三部からも1曲「オクターブ奏法」が登場します。

PART3では譜面を読む訓練に入ります。

ここではこちらも初級者の定番書ツェルニーの「初歩者のためのレクリエーション」から4曲です。

この4曲を通して、最短で譜面が読めるようになる3つのテクニックを紹介しています。

PART4で、いよいよショパン作曲「ノクターン第20番遺作嬰ハ短調」を弾きます。

映画「戦場のピアニスト」でも演奏される、とても有名な、美しい名曲です。

この曲を1ヶ月で弾けるように取り組みます!

まず、弾き始める前に楽譜をチェックします。この段階で譜面にドレミファソラシドを全て書き込んだりすることもできるとのこと(!)

似ている部分や共通する部分を見つけて、曲の初めから練習するのではなく、弾きやすい部分から練習します。

1ヶ月分の毎日の練習メニューが計画されていて、無駄を省いて完成を目指します。

PARAT5ではノクターンと同じ方法で憧れの名曲を演奏します。

ポイント3 145分のDVD付き

テキストの解説DVDが付いていて、独学で取り組んていく時にはとても助けになります。

著者の美しいお手本演奏付きです。

この本の足りないところ

・指を動かすことに関して脳科学的な取り組みがされているが、音符を読むことに関しては深く掘り下げられていないので、そこでつまずくことが考えられる。

・ショパンのノクターンの練習では初級者が1日で習得する量を超えているように思う。

こんな方におすすめ

・何としてもショパンのノクターンを弾きたい、時間がたっぷりある、手先の器用さと、記憶力に自信がある方!

・ピアノの経験はあり、楽譜もある程度読めるけれど、効率的な練習方法を知りたい方!

教本概要

  • 「大人のピアノ超入門 はじめてでも1か月でショパンが弾ける!」
  • 2013年初版
  • 著者:武村八重子
  • 併用曲集なし
  • 103ページ
  • 構成:PART1〜5
  • 曲数:26曲
  • レベル:初級から上級

楽しいピアノライフを!

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