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  • コードを勉強したいけど、何からやったらいいかな?
  • 自分に合ったテキストはどれかな?
  • コードをピアノレッスンに取り入れたいけれど、どれがいいかな?

と気になる方に向けて、コードネーム入門書、折田信枝著の「両手になったらコードネームでひいちゃおう」をご紹介します。

著者の折田さんによると、コードを学ぶと、

  • 楽譜を読むのが早くなる
  • ピアノ曲への取り組みが楽になる
  • 楽曲分析につながる基礎知識を身につけることができる
  • ピアノが面白く身近になる
  • 自分流アレンジができる
  • 楽譜にとらわれずに自由に弾ける

こんなにたくんさんのことができるようるといいます。

このテキストで、

  • 何を学べるの?
  • どのように学ぶの?
  • どんな人におすすめ?
  • 足りないことは?

などをまとめたので、自分に合っているかどうかわかると思います!

このテキストで学べること

テキスト学ぶことで何ができるようになるの?

第2巻まで学ぶと、次のような1段の楽譜とコードネームの楽譜を見て、伴奏をつけて両手で演奏することができるようになります。

ダニー・ボーイの譜例
両手になったらコードネームでひいちゃおう/折田信枝

コードネームを覚えるだけではなく、伴奏の付け方を学ぶことができます。

それだけではなく、クラシックの曲下のような楽譜hからがなんのコードでできているのか分析ができるようになります。

素直な心の譜例
両手になったらコードネームでひいちゃおう/折田信枝

コードを分析できるようになることで、楽にること、塩素のふっ髪につながります。

どのように学ぶの?

どうやってできるようになるの?

学び方①

実際に曲を演奏しながらコードやルールを覚えていきます。

  1. 新しいことを覚える
  2. 覚えたことを定着させる曲を弾く

この繰り返しで進んでいきます。

新しいことを覚えるときは、読んでおしまいではなく、書き込み式のワークで覚えていきます。

学び方②

和音の持つ役割を家族や人に例えてわかりやすく!

  • 調・・・家、家族
  • Ⅰの和音・・・お母さん
  • Ⅴ7の和音・・・お父さん

という感じです。

イラストもふんだんで、漢字にはふりがなもあり、小さなお子さんにもわかりやすくなっています。

ハ長調のお母さんの譜例

両手になったらコードネームでひいちゃおう/折田信枝

コードの進み方はキャッチボールに例えて解説します。

両手になったらコードネームでひいちゃおう/折田信枝

そして、学ぶ順序は、調を基準に進みます。

学ぶ順番

ハ長調→ト長調→へ長調→イ短調→ニ短調

第1巻では曲の中で主に使われる3つのコード(主要三和音)を5つの調で学びます。(ニ短調のみ第二巻)

第2巻ではより理論を詳しく学びます。

こんな人におすすめ

こんな人にピッタリ!

  • これからコードを学ぼうという人
  • コード譜を見て両手で演奏できるようになりたい人
  • コードの仕組みはなんとなくわかるけど、曲を弾くとぎこちなくなってしまう人
  • 実際に使えるコード演奏を学びたい人
  • ピアノレッスンで小さなお子さんにも和声を取り入れたいと考えているピアノの先生

※著者の指定する対象年齢は4歳〜大人までです。

また、次の場合は注意が必要です。

注意!

  • 「ピアノが両手で弾ける」「楽譜が読める」ということが前提になっています。
  • 「コードネーム入門書」とあるように、すべてが網羅されているわけではありません。細部までの理論が知りたい場合は、音楽理論の本などへ進むことをおすすめします。
  • 伴奏アレンジの解答が欲しい場合は、別冊の解答編を使うといいです。

それでは、さらに詳しい内容を解説します!

著者:折田信枝さんはどんな人?

折田信枝さんは、音楽教室を主宰されているピアノ講師でいらっしゃいます。

コード演奏に関するテキストを出版されています。

今回紹介しているテキストの他に、「ピアノ伴奏入門」シリーズの3冊もあります。

ピアノ伴奏入門シリーズ

第1巻 コードタウンの仲間たちとあそんでみよう

まず準備として英語音名をワークで覚えます。

英語音名で書かれた音符を見て、曲名を当てるクイズなど、楽しみながら英語音名を覚えることができます。

両手になったらコードネームでひいちゃおう/折田信枝

次に、曲の中で主に使われる3つのコード(主要三和音)を4つの調で順番に学びます。

4つの調は次の調です。

第1巻で取り上げる調

  • ハ長調
  • ト長調(#1つ)
  • へ長調(♭1つ)
  • イ短調

それぞれの調でよく使われる3つのコードを順番に学びます。

第1巻で取り上げるコード

ハ長調・・・C、G、G7、F

ト長調(#1つ)・・・G、D、D7、C

へ長調(♭1つ)・・・F、C 、C7、B♭

イ短調・・・Am、E、E7、 Dm

1つのコードを学ぶ手順は次の通りです。

コードを学ぶ手順

  • コードネームと和音を覚える
  • 書き込みのワークでコードの構成音を覚える
  • 曲を弾く

次にコードを学ぶ手順について、詳しく解説します。

コードネームと和音を覚える

ここでは調を「家族」に例えます。

「ハ長調家」「ト長調家」という形です。

そのそれぞれの家族にいる人たちに和音が当てはめられます。

和音の配役

お母さん・・主和音のⅠ

お父さん・・属和音Ⅴ

子ども・・下属和音Ⅳ

という形です。

(ちなみに主和音、属和音という名前は第1巻ではまだ登場します。)

3つの和音を、音名を言いながら基本形と転回形で弾きます。

書き込みワークでコードの構成音を覚える

いろいろな和音が書かれた中から、1つのコード(CやGなど)を探します。

また、書かれている和音に足りない音を書き加えます。

ルートの音を探したり、5線にコードの構成音をたくさん書くなどの形でコードを覚えます。

曲を弾く

学んだことを使って、短い曲を弾きます。

はじめはコードが書かれた大譜表の曲を弾きます。

それぞれの調で弾く曲は次の曲です。

大譜表+コードで弾く曲

ハ長調・・・森の音楽会、きよしこの夜

ト長調・・・海

へ長調・・・きよしこの夜※

イ短調・・・フランスの古い歌※

※新しいコードの部分のみ両手の楽譜になる1段譜とのハイブリットです。

「海」では伴奏をゴージャスにするアレンジの例として書かれています。

次にコードが書かれた1段譜で演奏します。

一段譜+コード

ハ長調・・・メリーさんのひつじ、ロンドンばし、ちょうちょう、さよなら、ちゅうりっぷ、思い出のアルバム

ト長調・・・きよしこの夜、とんぼのめがね、海、ラバース・コンチェルト

へ長調・・・きよしこの夜※、ちゅうりっぷ、とんぼめがね、あわてんぼうのサンタクロース、星の世界

イ短調・・・フランスの古い歌※、一週間、すずがなる、ぎょうしょう人、黒いひとみ

次に、コードが書かれていない大譜表のピアノ曲にコードネームを書きます。

コードの書き込み

ハ長調・・・ふなうた、みつばちマーチ、むすんでひらいて、キラキラ星、いずみのほとり

ト長調・・・バイエル76番、バースデイ・マーチ

へ長調・・・バイエル85番

イ短調はなし

ここではコードを判別するのと同時に、コードに沿った伴奏形を学びます。

そのほか

家族のキャッチボールという形で、コード進行に触れます。

家族のイラストをヒントに同じ曲をいろんな調に移調します。

第2巻 コードタウンの仲間たちのすてきなひびき

続いて第2巻を解説します。

第2巻では、理論的なことを学びコード演奏の幅を広げていきます。

第1巻に比べると内容がグッと難しく感じられます。

覚えることやワークが増えます。

模範解答編を合わせて使うとより、理解しやすいです。

大きく分けて3つの部分に分けられます。

第2巻で学ぶこと

  • コードの理論を学びます。
  • コードを使って演奏する時のヒントを学びます
  • 曲の和音の分析をして演奏を深めます。

たくさんの項目があるので表にしました。

学ぶことが、上の項目の1〜3のどの項目に当たるのか、またそこで演奏する曲、注意事項をまとめています。

内容が濃いので、他の手持のピアノ曲や、第1巻の曲を使って補っていくことをおすすめします。

第2巻で学ぶ内容 対応表

学ぶこと
コード理論

演奏のヒント

分析
備考
ベースの重要性
和音の転回形
Ⅴ7の和音が持っている気持ち
導音バイエル72番
Ⅳの和音が持っている気持ち
第2巻終止形Ⅰ-Ⅳ-Ⅴ7-Ⅰ茶色のこびん、
アルプス一万尺、
ハッピーバースデイ・トゥ・ユー、
魔法の笛
ニ短調について第1巻と同じ流れで学びますひなっまつり
荒城の月
右手にコードトーンを入れるきらきら星、
ふるさと、
夕やけこやけ
伴奏形のアレンジリズムパターントロイカ、
里の秋、
赤い皮の谷間、
旅愁、
ドナウ川のさざなみ
長3度と短3度鍵盤をりんごに例えてりんごの数を数える
長三和音と短三和音3度の組み合わせで考える
コードネーム
ディグリーネーム
自由にアレンジをするonコード、augコードが登場アニー・ローリー、
エーデルワイス、
翼をください、
Belireve
おだんご(基本形)を見つける転回形から基本形を見つけてコードネームを見つけるワーク
トニック・ドミナント・サブドミナント
長7度、短7度半音の数で判別する。
属7の和音m7、M7についても解説
ドミナントモーション「不安定から安定へ」
ドッペルドミナント「お助けマン」の登場ジングルベル、ハイ・ホー
オルタネーティング・ベース聖者の行進、一週間、小さな世界
和音分析/副三和音ピアノのレッスンで弾いている曲を分析する
両手伴奏弾き語りなどができるようになる鉄腕アトム
リハモナイズ/代理和音夕焼け小焼け、アメイジンググレイス
ディミニッシュコード(dim)きよしこの夜
コードまとめ
自由にアレンジワルチング・マチルダ
ダニー・ボーイ
コード分析ブルグミュラーの2曲にコードをつける

このテキストに足りないところ

和音に当てはめられた家族の役割が、少しステレオタイプに感じました。

「お仕事に出かけるお父さん」「安心できるお母さん」などの表現が今の時代に合っているかどうか疑問が残ります。

レッスンで使用するときには生徒さんそれぞれに配慮しつつ、例をアレンジしてもいいかもしれません。

imformation

「両手になったら コードネームでひいちゃおう」

  • 著者:折田信枝
  • ヤマハミュージックエンターテイメント出版
  • 2009年出版
  • 第2巻は併用の模範解答編あり
  • 対象:4歳〜大人

楽しいピアノライフを!

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