今回は、「NEWピアノスタディ ワークブック」を紐解いていきます。
どういったワークブックなのでしょうか?
詳しく見ていきます!

「NEWピアノスタディ ワークブック」1〜7
こちらは「NEWピアノスタディ レパートリー」のカリキュラムに沿って作られたワークブックです。
「NEWピアノスタディ レパートリー」についてはこちら↓で詳しく解説していますので、併せてご覧ください。
「NEWピアノスタディ レパートリー」はタイトル通り曲集で、解説がほとんどありません。
その分、ワークブックに詰まっているのではないかと思います!
それぞれの巻を順番に見ていきます。
全巻に共通している内容
目的は?
巻頭にある「はじめに」に目的が書かれています。
それによると『「レパートリー」の各楽曲に出てきた新しい内容を、先生や保護者の方と一緒に楽しく学ぶことができる。』とあります。
新しい内容を学ぶことが、ワークブックの目的です。
このワークブックは、新しく覚える言葉や記号の説明と、実際に書き込んだり弾きながら行う課題の2つで構成されています。
かわいらしいイラストと、大きな表や図が使われ、わかりやすく親しみやすいデザインです。
新しく覚える言葉や記号の説明
対応するレパートリーで登場する新しい音符と楽譜のルールを覚えます。
その他にも以下の音楽の基礎知識を学びます。
- 調号2つまでの長調と短調のスケールと和音
- 速さを表す記号
- 曲想を表す記号
- 代表的な作曲家(第4巻以降)
- 曲の名前について(第4巻以降)
書き込んだり弾きながら行う課題
全巻で共通している課題は、以下の通りです。
- リズム遊び
- 曲(付属CD)に合わせてリズムを打つ
- 対応した「レパートリー」の曲に沿った短い練習曲
- 音楽記号の間違え探し
- 音楽記号や言葉のクイズ
- スケール練習、和音練習(第2巻以降)
- 曲の作り大研究(曲の分析)(第4巻以降)
クイズや迷路、穴埋めなどゲーム感覚で遊びながら大切な用語を覚える課題があります。
NEWピアノスタディ ワークブック」1
新しく学ぶことは以下の通りです。
- せんとかんの音符の書き方
- ト音記号とヘ音記号の書き方
- ト音記号のド〜ソの音符
- 四分音符、二分音符、付点二分音符、全音符、四分休符、二分休符、全休符
- 4/4、2/4、3/4、2/2拍子
- ヘ音記号のど〜その音符
- スラー、スタッカート、タイ
- p、mp、mf、f、クレッシェンド、デクレシェンド
- リピート記号
- ハ長調の音階
- ト音記号ヘ音記号のソラシドレ
- ト長調の音階
- いろいろな高さのドレミファソラシド
- #、♭
共通の課題に加えて行うのは以下の通りです。
- 先生に何の音を弾いたか当ててもらうクイズ
NEWピアノスタディ ワークブック」2
新しく学ぶことは以下の通りです。
- ト音記号ヘ音記号のファソラシド
- へ長調
- ダ・カーポ アル フィーネ
- 八分音符
- ハ長調の和音
- ナチュラル
- 加線
- イ短調の音階
- オクターブ記号
- 付点四分音符
- へ長調の和音
- 全休符、二分休符、四分休符を書こう
共通の課題に加えて行うのは以下の通りです。
ここで初めて1オクターブのスケールを片手で弾きます。
- 歌でおいかけっこ
- 先生になんの音か当ててもらおう
- 5音のスケール練習(ハ長調、ト長調、へ長調、イ短調)
- 片手の1オクターブのスケール練習(ハ長調・ト長調)
- カデンツの練習(ハ長調・ト長調・へ長調・イ短調のⅠ・Ⅴ7)
NEWピアノスタディ ワークブック」3
新しく学ぶことは以下の通りです
- 速度記号6つ
- ニ短調の音階
- ニ短調の和音
- rit、フェルマータ、アテンポ
- アクセント、テヌート
- 調号を書こう
- 五線の名前
- アウフタクト
- pp、ff
共通の課題に加えて行うのは以下の通りです。
- 色々な高さで書いてみよう(オクターブを変えて楽譜をかく)
- 色々な音階を色々な音符で書こう(棒の向き)
- 和音を弾いて先生に当ててもらおう
- 5音のスケール練習(ニ短調)
- 片手の1オクターブのスケール練習(へ長調、イ短調)
- 両手の1オクターブのスケール練習(ハ長調・ト長調)
- カデンツの練習(ハ長調・へ長調・ト長調のⅠ・Ⅳ・Ⅴ7、ニ短調のⅠ・Ⅴ7)
NEWピアノスタディ ワークブック」4
新しく学ぶことは以下の通りです。
- 速度記号(vivace)
- 曲想や速さの変化を表す記号(dolce、tranquillo、rallentando、espressivo、semplice、など)
- 見やすい楽譜クイズ
- 6/8拍子
- 付点八分音符と16分音符
- レガート
- アクセントとテヌート
- アクセントとスタッカート
- 転調
- 曲の名前について(メヌエット・ガボット・プレリュード・マズルカ)
- 代表的な作曲家とレパートリー(テレマン・ヘンデル・ベートーベン)
- ホ短調の音階
- ロ短調の音階
共通の課題に加えて行うのは以下の通りです。
ここで初めて「曲の作り大研究」と題して、分析を行います。
- 曲の作り大研究
- 両手の1オクターブのスケール練習(ホ短調・ロ短調)
- 両手の2オクターブのスケール練習(ハ長調・ト長調)
- カデンツの練習(ニ短調のⅠ・Ⅳ・Ⅴ7)
NEWピアノスタディ ワークブック」5
新しく学ぶことは以下の通りです。
- 曲想や、速さの変化を表す記号
- 8/3拍子
- ppp、fff
- 奏法を表す記号
- ペダルの記号
- 装飾音
- 転調
- 曲の名前について(ミュゼット・スケルツォ・ワルツ)
- 代表的な作曲家とレパートリー(リュリ・ハイドン・フォスター)
- ニ長調の音階
共通の課題に加えて行うのは以下の通りです。
- 曲の作り研究
- 両手の1オクターブのスケール練習(ニ長調)
- 両手の2オクターブのスケール練習(イ短調・へ長調)
- カデンツの練習(ニ長調のⅠ・Ⅳ・Ⅴ7)
NEWピアノスタディ ワークブック」6
新しく学ぶことは以下の通りです。
- 曲想や、速さの変化を表す記号
- sf
- 三連符
- 16分音符
- 32分音符
- 装飾音(モルデント、前打音)
- 曲の名前について(アラベスク・ロマンス・アレグレット スケルツァンド)
- 代表的な作曲家とレパートリー(スカルラッティ・モーツァルト・ツェルニー・ブルグミュラー)
- ト短調の音階
共通の課題に加えて行うのは以下の通りです。
ここではじめて和音をお手本を見て書いて弾くという課題が出てきます。
- 転調
- 曲の間違え探し
- 伴奏を書いてみよう
- 曲の作り大研究
- 和音を書こう
- 両手の1オクターブのスケール練習(ト短調)
- 両手の2オクターブのスケール練習(ニ短調・ホ短調)
- カデンツの練習(ホ短調のⅠ・Ⅳ・Ⅴ7)
NEWピアノスタディ ワークブック」7
新しく学ぶことは以下の通りです。
- 曲想や、速さの変化を表す記号
- 複付点四分音符と16分音符
- fz、fp
- 装飾音(プラルトリラー、モルデント)
- 曲の名前について(エコセーズ・ポルカ・アレグレット スケルツァンド)
- 代表的な作曲家とレパートリー(シューマン・チャイコフスキー・グリンカ・ドリープ)
共通の課題に加えて行うのは以下の通りです。
- 転調
- 和音を書こう
- 曲の作り大研究
- 両手の2オクターブのスケール練習(ニ長調・変ロ長調・ロ短調)
- カデンツの練習(ロ短調のⅠ・Ⅳ・Ⅴ7)
以上、各巻の内容を見てきました。
後編では私が考えるこのテキストのポイントを紹介して行きます。



“音楽知識とテクニックをバランスよく「NEWピアノスタディ ワークブック」【前編】” に対して1件のコメントがあります。
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