この記事はアフィリエイト広告を利用しています。

ピアノランドは全5巻からなるピアノ導入のためのテキストです。

いったいどういったテキストなのでしょうか?

2回にわたってこちらのテキストを紐解いていきたいと思います。

前編の今回は各巻の内容を紹介します。

ピアノランド

後編では、実際に全ての曲を演奏して感じたポイントを紹介していますので、併せてご覧ください。

「ピアノランド」*後編・ポイント紹介*【子ども向け導入教本#26】

この記事はアフィリエイト広告を利用しています。「ピアノランド」は全5巻からなるテキストです。 一体どのような教本なのでしょうか? 後編の今回は、実際に全ての曲を…

「ピアノランド」1〜5

ピアノランドとは樹原涼子先生による全5巻からなるピアノ導入テキストです。

樹原先生は「二段階導入法」を採用しています。

二段階導入法は、幼児へのピアノ導入に二段階によるピアノ導入方法を採用しています。

第一段階では3巻からなる「プレ・ピアノランド」を使って、ピアノを使わずに基礎を身につけます。

そして第二段階で実際にピアノを弾いていきます。

そのときに使用するのが今回紹介する「ピアノランド」1〜5巻です。

ですので、ごく初歩的な手の使い方や楽譜の読み方、聴き方、歌い方は、主に「プレ・ピアノランド」に解説されています。

それらを経て、基礎をある程度身につけた段階で、今回紹介する「ピアノランド」に入るように設定されています。

副題が「せんせいといっしょにうたってひける」となっているように、ほとんどの曲に伴奏が付いています。

1〜3巻は全曲に伴奏があり、4〜5巻はソロと連弾の両方からなっています。

ピアノランド1

全19曲、全てに伴奏と歌詞がついています。

副題の通りに、先生と連弾をして、歌いながら、楽しく弾くことができます。

第一段階の「プレ・ピアノランド」1・2巻を終えて、基礎的なことを身につけた後にこちらに入ります。

ドだけの曲から始まり、中央「ド」の音から1つずつ広がる形で、両手とも1〜4の指の音まで使います。

ピアノランド1

17曲めの早い段階で8分の6拍子が出てくるもの特徴的です。

こちらも「プレ・ピアノランド」で既にリズムに触れているので、違和感なく取り組むことができます。

ピアノランド2

こちらのテキストも1巻同様、全20曲全てに、伴奏と歌が付いています。

使用する音域は1巻から、右手の高い方に3つ、左手低い方に4つ広がります。

ピアノランド2音域

この巻で新たに出てくるのは、タイ、スタッカート、テヌート、#、♭、ナチュラル、フェルマータなどです。

ハ長調のほか、#、♭とも2つまでの調の曲が出てきます。

しかし、新しいことがらの説明はありません。

ちょうど真ん中あたりで、4曲の「指の練習曲」が収録されています。

練習曲も、先生の伴奏が付いています。

ここでは、指をくぐらせる練習をして、音階を弾きます。

ピアノランド3

こちらも、1、2巻同様に、全19曲に伴奏と歌詞が付いています。

使用する音域はさらに広がり、ト音記号、ヘ音記号ともに、加線の音まで出てきます。

新しいこととしては、付点四分音符のリズム、グリッサンド、三連符などです。

♭3つの調まで出てきます。

ここでも途中「指の練習曲」が以下の4曲収録されています。

  • 音の粒を揃える練習
  • 和音とアルペジオの練習
  • 半音階の練習1
  • 半音階の練習2

先生と連弾をしながら、練習曲でありながら楽しく弾くことができます。

ピアノランド4

こちらのテキストからひとりで演奏する曲が登場します。

全20曲のうち、ソロ6曲、連弾14曲です。

また、曲によっては歌詞が付いていないものも出てきます。

新しいことがらとしては、16分音符、12/8拍子、5/8拍子などがあります。

#が6つの調が出てくるなど、特徴的な響にも親しみます。

2、3巻と同様に、途中に4つの「指の練習曲」があります。

ここでは、「メロディーの歌い方の基礎」というタイトルで、「ピアノでメロディーを自然に歌わせること」を目標とした練習を行います。

内容は以下の4つです。

  • 音が2つ並んでいるとき1
  • 音が2つ並んでいるとき2
  • メロディーがのぼるとき、おりるとき1
  • メロディーがのぼるとき、おりるとき1

この練習で、2音のスラーや、音型に合わせたクレッシェンド、ディミヌエンドを学びます。

4巻の最後には、6曲からなる組曲が収録されています。

ピアノランド5

第5巻ではひとりで演奏する曲がさらに増えます。

全14曲のうち、ソロ10曲、連弾4曲です。

新しく登場することは、non legato奏法や、弱起、トリル、五連符などです。

これまで同様に、先生との連弾による「指の練習曲」が5つあります。

ここでは「よく使われる美しいリズムとハーモニー」というタイトルで、「いろいろな曲の特徴をすぐにつかみ、よりよく表現できる」ことが目標とされています。

内容は以下の5つです。

  • 3連音符と付点音符の練習
  • 3度のハーモニーの練習
  • 6度のハーモニーの練習
  • 2拍3連の練習
  • シンコペーションの練習

第5巻の曲はこれまでよりも長くなり、1曲ずつのテクニックも高度になっていきます。

最後の2曲は、少し難易度が高い曲が、この「ピアノランド」全巻を終えた方への著者からのプレゼントとして収録されています。

以上、「ピアノランド」1〜5巻の内容を見てきました。

後編では、実際に演奏して感じたポイントを紹介していきます。

にほんブログ村 クラシックブログ ピアノへ にほんブログ村 クラシックブログ ピアノ初心者へ にほんブログ村 音楽ブログ 音楽のある暮らしへ

「ピアノランド」*前編・内容紹介*【子ども向け導入教本#26】” に対して2件のコメントがあります。

コメントは受け付けていません。