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アメリカで2006年に出版された「ピアノ・アドヴェンチャー」シリーズ。

ナンシー・フェイバーとランドール・フェイバーの夫妻によって出版されました。

このシリーズは10の言語に翻訳されて、世界中で数千万部を売り上げています。

2000年代入ってから出版されていて、ピアノ教本の中では比較的新しいものです。

日本語訳は2018年に出版されました。

こちらの教本のポイントを3つ紹介します!

ピアノ・アドヴェンチャー PIANO Adventure

日本語に翻訳されているピアノ・アドヴェンチャーには2つのシリーズがあります。

  • はじめてのピアノ・アドヴェンチャー・・・幼児向け(4〜6歳)
  • ピアノ・アドヴェンチャー・ベーシック・・・小学生以上が対象(6〜11歳)

アメリカでは、このほかに

  • 高齢の初心者向け
  • 大人のための

の2つを加えた全部で4シリーズが出版されています。

詳細はホームページでも確認できます。

▼大人のためのシリーズはこちらで紹介しています▼

本格的にピアノをはじめたい方へ「ピアノ アドヴェンチャー」大人のピアノ入門#1

この記事はアフィリエイト広告を利用しています。大人の方向けのピアノ入門のテキストはたくさん出版されています。 楽譜屋さんに行くと、たくさん並んでいてどれを使った…

今回は幼児向けの「はじめてのピアノ・アドヴェンチャー レッスン・ブックA~C」を紹介します。

レッスンブックには全てCDが付いていて、専用のアプリもあります。

テキストには特徴として以下の4つが書かれています

❶音楽の楽しさを発見する

❷知覚能力の発達と音楽的テクニックの礎

❸多様な音楽ジャンルに触れて、音楽性を高める

❹付属CDで、これまでにないリスニング体験!

はじめてのピアノ・アドヴェンチャー レッスン・ブックAより

CDをきっかけにして、楽しみながらいろんなジャンルの音楽に触れて、読む力と聴く力の発達を促しながらピアノの基礎である芸術性や感受性を育みます。

私の考える3つのポイントを紹介します!

ポイント1:ゲームのように遊びながらゆっくり進む

それぞれの課題が、子どもの好奇心を刺激するようなゲームの要素を含んでいます。

ピアノフレンズという6人の友だちに自分が仲間入りしたような気分で、ピアノの冒険に出かけます。

遊びの中の一部を紹介します!

  • ピアノを弾くときのよい姿勢を覚えるために、「100点のまんてんのポーズ」をキープしてぬいぐるみを頭の上に乗せて、10秒数えられるかな?というゲーム
  • 1つの指で鍵盤を弾くときには、ドーナツをミルクにちょんちょん、と付けるような動きをします。
  • ドレミの鍵盤を覚えるときには、マジックでうさぎのぴょんたが消えたから、呪文を唱えながらどの鍵盤にいるのか、絵を見て答えよう、という設定
  • 同じメロディを違う指を使って弾くことを「ゆびづかいマジック」と言う
  • 1オクターブのポジション移動をする場所にはきれいなにじがかいてあり、このポジション移動を「にじをえがくように」手を動かす

「はじめてのピアノ・アドヴェンチャー」ではこのように、いつも子どもの想像力を広げるような遊びの要素を取り入れています。

ポイント2:作曲家がキャラクターで登場

「はじめてのピアノ・アドヴェンチャーB」からは、ピアノフレンズに、ベートーヴェンモーツァルトがキャラクターになって加わります。

「はじめてのピアノ・アドヴェンチャーC」になると、さらに、ハイドン、ブラームス、チャイコフスキーの3人が加わります。

これらの作曲家の作品のメロディーを弾くときに、キャラクターが登場して解説をします。

曲の構成やリズム、背景を説明したり、クイズを出したりします。

クラシック音楽に、ピアノフレンズと一緒に親しむことができます

ポイント3:鍵盤の場所を覚えてから五線譜へ丁寧に導入

「はじめてのピアノ・アドヴェンチャー レッスン・ブックA」では、五線譜を見て弾くことはありません

指番号や、丸い玉に書かれた音の名前を手がかりに弾きながら、鍵盤の場所を覚えていきます。

いきなり楽譜を見て弾くことは、音符名前と、鍵盤の場所の名前を一度に覚えなくてはならず、処理する情報がたくさんあります。

それに加えてリズムを読んで、指番号を読んで、、、、となると1つの音符から読み取る情報はたくさんあふれてしまいます。

その情報を分解して、まずは、鍵盤の場所を覚え、指番号を覚えることに集中します。

丸い玉を見て演奏する曲は、「はじめてのピアノ・アドヴェンチャーA」で19曲、「はじめてのピアノ・アドヴェンチャーB」で2曲。全部で21曲この形で演奏します。

とてもゆっくり丁寧に1つずつ身につけていくようになっています。

この方法によって、情報を分解して処理するという利点だけではなく、いろんな高さの音を弾くことができます。

また、1の指はド、2の指はレというように固定して覚えてしまうことがなくなります。

この教本に足りないところ

  • 遊びの説明やイラストが多いので、テキストがごちゃごちゃした印象がある

こんな人にぴったり

  • 遊びながら学びたい人
  • カラフルなイラストが好きな人
  • 音符を読みながら弾くことが苦手で得意になりたい人
  • じっくり学んでいきたい人

教本概要

  • 「はじめてのピアノ・アドヴェンチャー レッスン・ブックA~C」(原語:MY FIRST PIANO ADVENTURE)
  • 著者:ナンシーフェイバー、ランディー・フェイバー(Nancy Faber/Randall Faber)
  • 出版:2006年(日本語版:2018年)
  • 訳者:長畠 紘子
  • 併用テキスト:ライティング・ブックA~C
  • 曲数:レッスンブックA~Cで172曲(A…19曲、B…50曲、C…103曲)
  • レベル:導入レベル
    レッスンブックCを終えると、ベイシック・シリーズのレベル1に進みます。

楽しいピアノライフを!

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