- ピアノをすらすら弾いているのに、実は譜読みをするのがすごく遅い。
- いつも曲の音を覚えてから弾いているので、いざ楽譜を読むと時間がかかる。
- 簡単な曲でも楽譜を見てすぐには弾けない。
こんなことでお悩みの方はいらっしゃいませんか?
今回は初見練習用のテキストをレベル別にご紹介します。
レッスンで行わなくても、自宅で取り組むことができるので、独学中の大人の方も、お子様のピアノ練習にもおすすです。
ピアノアドベンチャー/Sight reading Book
今回はアメリカ発の総合テキスト「ピアノアドベンチャー」の初見練習用の併用テキストをご紹介します。
ピアノアドベンチャーのレベルに合わせてプリマーからレベル4まで、全7冊あります。
ピアノアドベンチャーのレベルに沿っていますが、他のテキストを使っている方でも併用することができます。
日本語版が出版されていないのが残念ですが、英語版の楽譜をKindleやamazonで購入することができます。
使い方
こちらのテキストを使うときの注意点が4つ英語で書かれています。
- 弾く前によく楽譜を見る
- 止まらずにひく
- 繰り返し練習しない
- 1日1曲弾く
さらに楽譜を読んで弾くときのポイントがあります。
- 楽譜から目を離さず、手を見ないで弾く。
- 2段の楽譜を両方同時に見る。
- 弾いている音よりも少し先を見ながら弾く。
いつものピアノレッスンの課題とは違って、練習してうまく弾けるようになると言うものとは取り組み方が違います。
今自分が取り組んでいるものよりも少しレベルが低い曲にたくさん取り組むことが音符を素早く読めるようになるコツです。
サンプルを見て、ちょっと簡単かな?と思えるぐらいのレベルから取り組むことをおすすめします。
それでは簡単なレベルから順番に見ていきますので、自分に合ったレベルを見つけてみてください。
プリマーレベル
ピアノをはじめたばかりの方のレベルです。
こちらはサンプルです。
音もリズムも正しく、止まらずに弾けるでしょうか?
Piano Adventures®Primer Level Sightreading Bookより引用
レベル1
レベル1では大譜表の5線におさまるすべての音を学びます。
弾く前によく楽譜を見て、曲が思い浮かぶのが理想的です。
音符だけではなく、pやf、休符にも注目しましょう。
Piano Adventures® Level 1 Sightreading Book より引用
レベル2A
ここでは五線におさまらない加線の音を学びます。
リズムに乗って止まらずに弾けますか?
スラーやスタッカート、音符の長さも正しく弾きましょう。
Piano Adventures® Level 2A Sightreading Book -より引用
レベル2B
ここでは1オクターブのスケールなどを学びます。
音域も広く、音が増えてきます。
Piano Adventures® Level 2B Sightreading Bookより引用
レベル3A
3/8 拍子と 6/8 拍子、3 連符、7度の跳躍など、さらにリズムと音の幅が広がっていきます。
Piano Adventures® Level 3A Sightreading Book より引用
レベル3B
コードの転回形、オクターブ、 16 分音符が登場します。
リズムや和音のパターンが身についていると初見へのハードルが下がります。
Piano Adventures® Level 3B Sightreading Bookより引用
レベル4
ここでは#の多い調を学びます。
このレベルを調号を逃さずにリズムに乗って弾くことができたら、譜読みがかなり楽に感じられると思います。
Piano Adventures® Level 4 Sightreading Book より引用
執筆者
ピアノ講師・ピアノ演奏家のピアノレッスンズ。
自宅教室で指導の傍ら演奏活動を行う。
「自分で奏る喜びをたくさんの人に」をテーマにwebサイト「ピアノ・レッスンズ」を運営。
中高教員免許(音楽)取得。
チャイルドカウンセラー取得。
“譜読みの力はどうやってのばす?【ピアノアドベンチャーで楽譜を読む練習】” に対して1件のコメントがあります。
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