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今回は、ブルグミュラー25の練習曲6曲目「進歩」の難しさ、弾きやすさを分析していきます。

音階の練習になって明るく楽しい曲です。

弾きやすいところ、難しいところを数字で紐解いて行きます。

弾きやすいポイント

全体の1/3が右手左手が同じもようの音

全24小節のうち8小節が、下の楽譜のように左右の手が10度離れて全く同じ動きをします。

同じ模様の楽譜
進歩/ブルグミュラー

10度というのは1オクターブと3度です。

かなり離れていますが、全体の1/3の部分が同じもようの音で同じ動きをしています。

2小節のまとまりが、全く同じ形で4回出てくる

左右の手が同じ模様の音を弾く部分が多く登場しますが、同じことが繰り返されるからです。

下の楽譜の、左右同じ動きをする2小説が、曲の中で4回出てきます。

つまり曲全体の1/3は、↓これを弾きます。

頻繁に出る部分の楽譜
進歩/ブルグミュラー

この部分が弾けるようになると、曲の1/3が弾けるようになったということになります。

全体の1/4がどちらかの手が動いているとき、反対の手は止まっている

全24小節のうち、6小節が、下のように片方の手が八分音符で演奏し、反対の手は全音符で伸ばしています。

片手づつの楽譜
進歩/ブルグミュラー

動く方の手は左右で交互に変わります。

つまずきやすいポイント

つまずきやすいところは、これまでにないテクニックが登場し、曲が映えるところでもあります。

漠然と「難しい!」と避けずに、上達できる部分だと捉えて、ポイントを抑えて取り組むことをおすすめします!

左右の音数は約5:5

次のグラフは、ブルグミュラーの1~8曲目の音の数を左右で比べたものです。

左右の音数比

「6.進歩」では、全体の音の数に対して、右手が53%、左手が47%と、最も半分に近い数字になっています。

左右同じ動きをする部分と、交互に弾く部分で構成されていて、左右の手がほぼ同等に動きます。

これまでの曲は左手が伴奏で、右手がメロディを弾くという役割分担をしているもの多いのですが、ここでその役割分担がされなくなります。

それぞれの手が独立しているポリフォニー(複声音楽)の初歩的な練習になります。

ポジション移動が97回と多い

左右合わせて97回のポジション移動があります。

ほとんどの部分で5本の指のポジションでは弾きません。

次のグラフはブルグミュラーの1〜8曲目のポジション移動の数を比較したグラフです。

ポジション移動の数グラフ

ここまでの5曲でに比べて突出して多いことがわかります。

ここまでは初級で身につける5本の指のポジションが基本となった曲でしたが、「6進歩」ではそれが応用されてポジションが、柔軟に頻繁に動きます。

休符から始まる小節が全体の1/4

八分休符から始まるので、「1と2と・・・」と数えたときに「と」の部分から始まります。

ウラ拍と言われる部分から始まるフレーズは、ウラ拍を意識できていないと難しく感じられます。

それに加えて、表の拍に向かってスラーがついています。

自然に感じるフレーズとは違い、そこが面白いリズムに繋がっています。

概要

最後に、数字で見た「6進歩」をまとめました。

参考までにご覧ください!

拍子4/4
全部の音の数486(繰り返しなしの場合350)
小節数32(繰り返しなしの場合24)
調号の数0
臨時記号の数11
曲の中で1~3度が占める割合右手77%、左手83%
演奏時間58秒
速度アレグロ
BPM132
16分音符を1秒間にいくつ弾くか8~9
同じリズムが出てくる小節
指くぐりごえ右手10回、左手11回
指縮め右手12回、左手2回
指広げ右手24回、左手21回
同音指がえ右手1回、左手1回

楽しいピアノライフを!

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ブルグミュラー「6. 進歩」の難易度を数字で分析!【ピアノ中級】” に対して1件のコメントがあります。

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