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今回はギロック&グレンダ「魔法のピアノ 7つの白い鍵盤から」を紐解いていきます。
後編では実際に演奏して感じたポイントを紹介いたします。
↓こちらの前編では内容を詳しく見ていますので、合わせてご覧ください。

ポイント1:曲の中で音階の練習ができる
メロディに音階が使われている曲で構成されている曲集のようなテキストです。
曲を弾けるようになることが、音階練習につながります。
ハノンや、そのほかの教本であるように、曲とは切り離された音階練習をするのではなく、曲の中で生きた音階を感じることができます。
ポイント2:音階が音楽とどのように関係があるのかを体験することができる
調を勉強し、#や♭の数と音階はわかったけれど、そのことと曲がどう関係があるのか不思議に思っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
私自身も子どもの頃のある時期まで、調とは単純に#や♭の数のことだと思っていました・・・。
このテキストで音階が曲の中でどのように使われているのかを発見して体験することができます。
メロディが音階でできている曲を弾くことで、調と音階と音楽との関係を自然に理解することにつながります。
ポイント3:イラストで曲のポイントや知識に親しむことができる
各調の間には、作曲者のギロックとグレンダ・オースティンがイラストで登場し、曲の解説をしてくれます。
漫画のようにセリフで解説されるので、お子さんでも親しみやすくなっています。
曲にとって大切な構成や、ちょっとした豆知識など、その曲を弾くときにヒントになることがわかりやすく書かれています。
ポイント4:弾きやすく表情豊かな曲
どの曲もタイトルがついていて、様子を想像しやすくなっていて、曲自体がとても表情豊かです。
右手がメロディ、左手が和音伴奏、というよくある形のものは少なく、左手もメロディを演奏したり、手が交差して広い範囲の響きを体験したり、演奏が楽しくなるような曲ばかりです。
このテキストに足りないところ
- 全24調のうち、白鍵から始まる14の調が取り上げられていて、残りの黒鍵から始まる10個の調は載っていません。
- 調や音階、和音についての細かな解説はないので、楽典で知識を学びながら並行して使うと良い。
こんな人におすすめ
- 曲の中で音階の練習をしたい方
- 音階と曲のつながりがよくわからないという方
- 音階と曲のつながりを学ぶレッスンをしたいピアノの先生
テキスト概要
- 「ギロック&グレンダ 魔法のピアノ 7つの白い鍵盤から」
- 著者:ウィリアム・ギロック/グレンダ・オースティン
- 訳・解説:安田裕子
- 1993年出版
- 全音楽譜出版
- 原書:「Seven Pieces in Seven Keys」 William L.Gillock/「SPLATTERED WITH FUN!」 Glenda Austin
楽しいピアノライフを!



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