今回は「黒河好子のPianoサプリ♪ピアノを弾くからだ 指のトレーニング編」を紐解いていきます。
どのようなテキストなのでしょうか?
後編ではポイントを紹介します!
前編↓では内容を詳しく見ていますので合わせてご覧ください。

ポイント1 ピアノ演奏の最小単位のトレーニング
クラシックピアノの理想的な演奏における動きを細かく分けて、一番小さくなった最小単位の動きをトレーニングするテキストです。
バレエの基本ポジションを覚えるバーレッスンに似ています。
この最小単位の動き磨き上げ、精度の高い動きを組み合わせていくことで、理想的なピアノ演奏に近づくことが目的とされています。
一つ一つのトレーニングはとても地道で、綿密で、楽譜はあるけれど曲とは言えないものばかりです。
ですがこのトレーニングをすると自分の演奏の変化が必ず感じられるのではないでしょうか。
テクニックに行き詰まりを感じている人や、演奏を変化させたいと思っている方にぴったりです。
ポイント2 付属DVDで格段にわかりやすく
からだの使い方や鍵盤の詳細な扱い方が中心のこのテキストは、DVDで著者が実際に動いて解説しているのを見ると格段にわかりやすくなります。
テキストには図と言葉の解説がありますが、実際の動きを見ることで理解が深まります。
ピアニストである著者が書かれた言葉はとてもユニークで世界観があり含みを持っているところがあります。それを含めてこのテキストの魅力でもありますが、付属DVDがあることで、よりトレーニングを行いやすくなります。
またDVDにはテキストに書いていない特典映像もあります。
特典映像ではピアノを弾く上で見られる悩みに対して解決策を示しています。
このテキストに足りないところ
足りない部分はありませんが、演奏を変えたい、音色を良くしたいなど、具体的な目的を持っていないと効果を感じづらいかもしれません。
楽しく曲を弾きながらテクニックを身につけるというものではありません。
一人の先生のレッスンを受けるような気持ちで読むことをお勧めします。
こんな人におすすめ
自分の演奏に物足りないと感じている初級〜中級レベルの人
テキスト概要
- 「黒河好子のPianoサプリ♪ ピアノを弾くからだシリーズ 指のトレーニング編」
- 著者:黒河好子
- 2010年出版
- ヤマハミュージックメディア出版
- DVD付き
楽しいピアノライフを!


