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今回はジョン・トンプソン編の「トンプソンのハノン」を紐解いて行きます。
後編では実際に演奏して感じたポイントを紹介していきます。
前編では内容を詳しく見ていますので、合わせてご覧ください。

ポイント1:基本的な打鍵法を詳細に
基本的なピアノの打鍵方法を細かく明確に、図と言葉で説明しています。場合によって写真やイラストがあり、イメージがしやすくなっています。
「スタッカート」を例にあげてみると、教本などによっては「短く切って弾く」とだけ書かれていますが、実際には様々な弾き方があります。
このテキストでは、「手首のスタッカート」「指のスタッカート」「前腕のスタッカート」と三種類のスタッカートを学びます。
実際に曲を演奏するときに使う表現を、「ハノン」という各指の俊敏さ、独立性、均等性を目標とした練習曲を使って効率的に習得することができます。
ポイント2:初級者でも使いやすい
「ハノンピアノ教本」は音符が細かく音が多いので、初級者の方の場合は楽譜を読むことだけでも負担になってしまいがちですが、
「トンプソンのハノン」は四分音符からはじめるので、ある程度楽譜の規則がわかるようになった初級者の方でも使いやすくなっています。
曲を数曲演奏できるようになった段階で使用し始めると、演奏がより豊かになり、曲の魅力をさらに感じられるようになると思います。
ポイント3:単調になりがちなハノンを豊かに
機械的な練習に陥りがちな「ハノン」ですが、打鍵法を習得するという目的を持って集中して練習することで、単調な繰り返しを避けることができます。
指や手首、腕だけでなく、その音色の変化に関心を向けて集中して練習することで、効果的なテクニック練習ができます。
このテキストに足りないところ
- レッスンでの使用ではなく、独学の場合イラストや解説だけでは限界があるかもしれません。
動画サイトなどを参考に利用することをおすすめします。 - 電子ピアノやキーボードの場合、物によっては音色の変化を感じづらいことがある。
こんな人におすすめ
- ピアノの基本的な打鍵法を知りたい方
- 豊かな音色で演奏したい方
- 自分の演奏が単調たと感じている方
- テクニックを身に付けたい方
テキスト概要
- 「トンプソンのハノン」(The HANON STUDIES by John Thompson)
- 著者:ジョン・トンプソン
- 訳者:大島妙子
- 出版1937年(日本ライセンス版は2009年)
- ヤマハミュージックメディア
- レベル:初級〜中級
楽しいピアノライフを!



“「トンプソンのハノン<テクニック・ガイド付>」*後編・ポイント紹介*” に対して1件のコメントがあります。
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