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「トンプソン現代ピアノ教本」は全6巻からなるテキストです。

知識を深めて、演奏を高めていくようなこちらの

後編の今回は、実際に全ての曲を演奏して感じたポイントを紹介します!

トンプソン現代ピアノ教本

前編〜内容紹介編〜は↓こちら↓をご覧ください。

「トンプソン現代ピアノ教本」「小さな手のためのピアの教本」の内容紹介【前編】子ども導入教本#24

この記事はアフィリエイト広告を利用しています。「トンプソン現代ピアノ教本」を前編・後編の2回に分けてこちらのテキストを紐解いていきます。 前編の今回は、各巻の内…

私が考える3つのポイントを紹介します!

ポイント1:進度は速め

導入テキストである「小さな手のためのピアノ教本」では、1つことを覚えたら1曲弾き、また次に新しいことを覚える、というように、定着するために何度も同じレベルで繰り返すということがありません。

そのため、進みが早いと感じる方もいるかと思います。

「小さな手のためのピアノ教本」に次ぐ1巻では、音階の構造や主要和音や転回形を扱うなど、ある程度理解力の育った小学生以上が対象とされているように感じます。

1巻を終えた頃には初級レベルを終了し、

2巻ではブルクミュラーの簡単な曲と同程度のレベルという印象です。

2、3巻はブルクミュラーやソナチネアルバムと、

4、5巻はソナチネアルバムやソナタアルバムと併用が可能です。

導入から中級終了までが全6巻に収められています。

ポイント2:音楽を知的に理解して演奏できるようにする

各巻の「はじめに」の著者の言葉にはなんども知的という言葉が出てきます。

そこからもわかるように、ただ音を鳴らすだけではなく、背景を知り、知識を深めてから演奏するということをはじめの段階から目指しています。

そのため解説がたくさん載っています。

音楽の教科書のように、音楽の様々な事柄について知識を得ることができます。

ポイント3:ピアノ曲に限らず、クラシックの曲を幅広く学ぶ

「小さな手のためのピアノ教本」と「現代ピアノ教本1」はトンプソン自身が作曲した曲がほとんどですが、

2巻以降、特に3、4巻ではピアノ用に書かれた曲だけではなく、クラシック曲の中で主要な曲を幅広く演奏します。

クラシック音楽の全体の知識を深めながら、ピアノを学ぶことができます。

例えば以下の曲です。

  • オペラ
    • オッフェンバック作曲「バルカローレ」(“ホフマン物語”より)
    • オーベール作曲「彼方の岩にもたれて」(“フラ・ディアボロ”より)
    • ビゼー作曲「闘牛士の歌」「ハバネラ」(“カルメン”より)
    • ゴダール作曲「子守歌」(“ジョスラン”より)
    • フンパーディング作曲「さぁ、私といっしょに踊りましょう」「夕べの祈り」(“ヘンゼルとグレーテル”より)
    • サン・サーンス作曲「君が御声にわが心ひらく」(“サムソンとデリラ”より)
  • バレエ
    • ポンキエリ作曲「時のおどり」
  • オラトリオ
    • ハイドン作曲「ハレルヤ・コーラス」
  • 室内楽
    • ベートーヴェン作曲「七重奏曲よりメヌエット」
    • ボッケリーニ作曲「弦楽四重奏よりメヌエット」
  • オーケストラ
    • チャイコフスキー作曲「交響曲第6番“悲愴”よりアンダンテ」「ロミオとジュリエットより序曲」
    • ヨハン・シュトラウス作曲「芸術家の生涯」
    • ベートーヴェン作曲「交響曲第5番“運命”よりアンダンテ」

2〜4巻で上のような曲でクラシック曲全体を学び、最終巻の5巻ではピアノ曲を中心に弾き、演奏を向上させていきます。

この本に足りないところ

  • 音符の読み方は扱わない。
  • 24の調については音階や主要和音を弾く課題はない。3巻の巻末に4〜8小節の短い曲を弾くことでまとめている。
  • コード奏や伴奏付け、即興などは扱わない。

こんな人におすすめ

  • クラシック全体の知識を学びながら、ピアノの基礎を学びたい人。
  • クラシックの有名な曲をピアノで弾きたい人。
  • 古典が好きな人。
  • 理解力に自信がある人

教本概要

  • 「トンプソン 小さな手のためのピアノ教本」「トンプソン 現代ピアノ教本 1〜5」
  • 全音楽譜出版社
  • 1936年出版(日本語版は1972年)
  • 著者:ジョン・トンプソン
  • 訳者:大島正泰
  • レベル:導入から中級終了程度(ソナチネアルバム、ソナタアルバム程度)

楽しいピアノライフを!

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「トンプソン現代ピアノ教本」の魅力を紹介【後編】子ども導入教本#24” に対して2件のコメントがあります。

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