日本一使われている!?「バーナム ピアノテクニック」の魅力【後編】子ども教本#17
今回は全日本ピアノ指導者協会(ピティナ)の調査でもっとも使用されているという結果(こちらのアンケートを参照しました)もあるバーナムのテキストをご紹介します。
バーナムとはアメリカのピアノ教育者で、多くのピアノの本を出版しています。
その中でも日本でもっともポピュラーなものが、「バーナムピアノテクニック」です。
後編ではおすすめポイントを紹介します!
前編↓では内容を詳しく見ていますので併せてご覧ください。

目次
ポイント1:棒人間のイラストでわかりやすくユーモラスに
表紙にもある棒人間のイラストがユーモラスで、曲のイメージを広げてくれます。
棒人間の動きに効果音やBGMをつけるような気持ちで気軽に楽しく練習曲に取り組むことができます。
子どもが使うことを想定して作られたテキストではありますが、
棒人間のイラストは子どもっぽ過ぎずにわかりやすく、大人の方にも親やすいです。
ポイント2:1曲が短いので達成感を味わいやすい!
短いものは4小節で、練習する時に気軽に取り組むことができます。
長い曲を少しずつ分けて練習しているとなかなか達成感を味わうことができませんが、
短い曲ですと、すぐに弾くことができて、達成感を味わいながら、次に進むことができます。
特に独学で練習している大人の方だとモチベーションの維持が難しいと頃だと思いますが、
その点、この短い練習曲はやる気を低下させずに続けるのにぴったりです。
ポイント3:少しずつ確実にレベルアップしていく
短い曲をこなしながら、確実にレベルアップしていきます。
似たような練習だけれど、ほんの少し難しくなっているというような曲が繰り返し登場するので、小さなステップをこなしながら、テクニックを身につけていくことができます。
このテキストに足りないところ
- タイや付点のリズムがほとんど登場しないので、リズムが単調に感じる。
- 使われる和音のパターンが限られているのでひびきに変化が少ない。
- テクニックの教本だが、レッスンでの使用を前提としているので手や腕など体の使い方の解説は最小限に止まる。
- 導入教本として構成されていないで、音符の読み方や、リズムの解説などはない。
こんな人におすすめ!
- テクニックを強化したいピアノをはじめて間もない方。
- 子どもの頃に習っていてブランクがある方のウォーミングアップとして。
- 曲に頻繁に出てくる音楽の要素を取り出して、テクニックを身につけたい方。
- 四分音符・八分音符・三連符のリズムを強化したい方(メトロノーム必須)。
- 短い曲で気軽にテクニック強化をしたい方。
概要
- バーナム ピアノ テクニック
- 1953年出版(日本では1975年)
- 著者:エドナ メイ バーナム
- 解説・訳者:中村菊子
- 監修:大島正泰
- 曲数:各巻に60曲、「全調の練習」のみ30曲
- 併用曲集:特になし
- レベル:導入〜中級レベル



楽しいピアノライフを!